首位陥落の町田、黒田監督「この1、2試合が正念場」U-23代表の平河、藤尾の”二枚看板”復帰まで乗り切る

 前節の磐田戦で敗れ、首位から2位に後退したJ1町田の黒田剛監督(53)が1日、次節の柏戦に向けた非公開練習後に取材に応じ「この1、2試合が正念場」と意気込んだ。

 前節では相手よりも多くのチャンスを作りながら決めきれず、今季初の無得点に終わった。パリ五輪出場を決めたU-23代表のFW平河、FW藤尾の”二枚看板”を欠く戦いが続き「どうしても多少の力の差は感じる」と苦い表情を浮かべた指揮官。「今のチームでどれぐらい彼らのパフォーマンスを発揮できるか、究極まで求め続けていかなきゃならない」と逆境を乗り切るべく、選手たちへ奮起を促した。

 開幕5戦で4連勝と好スタートを切ったが、4月は2勝3敗と失速。それでも「まだ2位なので。別に悲観的になる必要もない。帰ってくる戦力の中でさらに積み上げていければ、おのずと4連勝した時のような泥くさいサッカーの中で勝つことはできると思う」とうなずいた。

 次節の相手、柏はここまで失点が7でリーグ最少だ。黒田監督は「堅守からのカウンターがすごく洗練されている。小屋松、サヴィオであったり、すごくクオリティーが高くスピードを持った選手がいるし、ジエゴみたいな選手がどんどんゴール前まで入ってくる。すごく難しいというか、結構手ごわい印象」と警戒。その上で「彼らはやっぱり守備がかなりコンパクトなので、できるだけ早い選手が背後を取れるような形でラインを下げさせることができれば。あとはセカンドボールをどう拾うかによっても勝負ができる。リスタートの失点も何点かもこうあるので、そういったところも考えていきたい」と話した。

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