町田が首位陥落 FW呉世勲がネット揺らすも…17位・湘南に痛いドロー 黒田監督「甘さと捉えて引き締めたい」
「明治安田J1、湘南0-0町田」(11日、レモンガススタジアム)
神戸がC大阪を4-1で下し、3連勝で勝ち点を26として首位に浮上した。主将の山口蛍(33)が先制ゴールを決め、エース大迫勇也(33)が今季3点目を決めて突き放した。前節まで首位だった町田は湘南と0-0で引き分け、同勝ち点ながら得失点差で2位に後退した。川崎はゴミスがJ1初得点を含む3ゴールと活躍し、札幌に3-0で快勝して勝ち点16とした。G大阪は名古屋を1-0で下し、浦和は新潟を4-2で退けた。
町田は17位の湘南と痛いドローで首位陥落。本来、町田の強みとする球際、セカンドボールの回収で後手に回り苦しんだ。黒田監督は「湘南さんは本当に町田を食ってやろうという思いがあり、そこにのまれた感があった。甘さと捉えて引き締めたい」と反省した。
前半から風が強く吹き荒れ、ロングスロー、ハイボールの扱いに苦戦した。FW荒木は「やりづらかった。それでも前半の追い風の時にペースをつかめないといけなかった」と悔やんだ。
後半11分には、荒木とMF平河の連係から最後はFW呉世勲がゴールネットを揺らしたが、VARの結果オフサイドで幻になった。同16分にはFW藤尾を投入。その直後に左サイドを突破したMF平河のクロスに藤尾が頭で合わせたが、ゴールポストを直撃。その後もFWエリキら強力な攻撃陣を入れたが、最後までゴールを奪えなかった。
それでもGK谷を中心に無失点。難しい試合で勝ち点1を重ねた。失点をしない結果を継続し「3試合連続のクリーンシートは評価に値する」と指揮官。次節C大阪の強力FW陣も抑え、首位を奪い返す。