神戸がC大阪下し首位浮上!蛍&大迫のアベック弾さく裂で4発奪取祭り 吉田監督「一番上は気持ちいい」
「明治安田J1、C大阪1-4神戸」(11日、ヨドコウ桜スタジアム)
神戸がC大阪を4-1で下し、3連勝で勝ち点を26として首位に浮上した。主将の山口蛍(33)が先制ゴールを決め、エース大迫勇也(33)が今季3点目を決めて突き放した。前節まで首位だった町田は湘南と0-0で引き分け、同勝ち点ながら得失点差で2位に後退した。川崎はゴミスがJ1初得点を含む3ゴールと活躍し、札幌に3-0で快勝して勝ち点16とした。G大阪は名古屋を1-0で下し、浦和は新潟を4-2で退けた。
主力も伏兵も入り乱れて快勝だ。神戸がMF山口、FW大迫の2試合ぶりアベック弾など4点を奪い首位に躍り出た。吉田監督は「順位を気にする段階ではないが、一番上は気持ちがいい。ただ、自分たちは常にチャレンジャー。毎試合こういう試合をしてほしい」と、かぶとの緒を締めた。
序盤は相手の攻撃に押され気味だったが、主将の一撃が流れを変えた。前半38分、大迫からFW武藤とつないだパスに、山口が右足を振り抜き先制点。古巣相手の一戦で「立ち上がりから相手に押し込まれる時間が続いたが、シュートはスペースが空いて、自分が飛び出していこうと思った」と、相手守備を冷静に見抜いて一撃を食らわせた。
同44分にはDF本多が武藤のパスにヘディングで合わせて追加点。京都時代の18年以来6年ぶりゴールに、「こちらにしっかり折り返してくれたので、自分は決めるだけだった」と照れくさそうに振り返った。後半4分には大迫がヘディングで得点、同追加タイム(ロスタイム)にはFW宮代がダメ押しの4点目を奪った。
大迫、汰木らケガ人が続出した4月を控え組の成長で乗り越えると、過密日程の5月はチーム力を見せつけ3戦全勝。山口は「層が厚くなっている。スタートから出る選手、そうでない選手、ベンチにも入れない選手もいるが、いい競争でやれている」と手応えを口にした。敵地でのC大阪戦は14年以来、10年ぶり白星。MF扇原も2点に絡むなど、元C大阪勢が活躍した。本領を発揮し始めた昨季覇者は、もう止められない。