横浜Mがアルアインに逆転先勝!悲願のアジア王者へ大きく前進 後半27分植中同点弾!41分渡辺皓決勝弾!

 後半、逆転ゴールを決めた渡辺皓(中央)
 後半、同点のゴールを決めて喜ぶ植中(左)=撮影・堀内翔
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 「ACL・決勝・第1戦、横浜M2-1アルアイン」(11日、日産スタジアム)

 初優勝を目指すJ1横浜Mはアルアイン(アラブ首長国連邦)に2-1で逆転勝ち。悲願のACL制覇へ大きく前進した。横浜Mは前半に先制されたが、後半27分にFW植中朝日(22)が同点弾、さらに同41分にMF渡辺皓太(25)が逆転ゴールを決めた。第2戦は25日(日本時間26日未明)に敵地で行われる。前回大会の浦和に続く日本勢の2連覇が懸かり、優勝すると来年のクラブワールドカップ(W杯)への出場権を得る。

 貫き通した信念と、勝利への執念が、ゴールへの道をこじ開けた。1点を追う後半27分だ。FWヤンマテウスの右からのクロスをFW植中が頭で合わせ、同点のゴールネットを揺らした。

 「なかなかヘディングで決めることがないので、思い切り頭を振ったらいい感じで入ってくれた」と安どの笑みで振り返った植中。その表情が表す通り、この日は難しい展開を強いられた。

 試合開始直後から攻勢をしかけたのは横浜M。だが、前半13分にアルアインMFのM・バルーシに決められて先制点を奪われた。その後も好機はつくるも、最後を仕留められない時間が続く。キューウェル監督も「タフな試合だった」振り返るが、それでも「選手が下を向かず、前を向いて自分たちのサッカーをやり続けてくれた」とたたえる。それが突破口を開く。

 「後悔したくない気持ちがあった。自分が打てるところは打っていこうと決めていた」と前半から積極的にシュートを放ちリズムをつかむ。クロスに対して中に入れない場面もあり「責任を感じていた。次は絶対に…と」。強い気持ちが、勝負強さを生んだ。

 流れを得ると、後半41分には再びヤンマテウスのクロスをFW宮市がボレーシュート。これにMF渡辺皓が反応して方向を変えると、ゴールへ吸い込まれた。一時はオフサイドの判定もVARで得点が認められた。

 「正直、あまり覚えていない」と渡辺皓。必死にもぎ取った決勝点に、5万3704人の観衆が大声援で応えた。これでクラブ史上初のアジア王者に前進も、キューウェル監督は「まだ何も成し得てはいない」と気を引き締める。次もマリノスのサッカーで、そして勝利で、目指す頂へと駆け上がる。

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