日本サッカー協会（ＪＦＡ）は３０日、都内で会見を開き、Ｕ－２３アメリカ代表との国際親善試合（日本時間６月７日、１２日・米カンザスシティー）に臨むＵ－２３日本代表のメンバー２５人を発表した。

　今夏のパリ五輪でメダル獲得を目指す上で、大事な本戦前の実戦となる２試合。本戦では代表枠が１８人となるところで２５人を招集したことに大岩剛監督は「オリンピックへ向けての最後の活動なのでチーム力、競争力を今以上に上げるために、この人数でお願いした」と説明。「このＩＷの期間を使って、しっかりとチームを強化する。それを目的にアメリカとの試合を戦っていきたい」と意気込みを示した。

　パリ五輪世代では久保建英（Ｒソシエダード）、鈴木唯人（ブレンビー）が五輪期間がＦＩＦＡの国際Ａマッチ期間（ＩＷ）外のため、五輪参加を断念して同時期のＷ杯アジア２次予選を戦うＡ代表に選出された。

　また、五輪では３人までが認められる２４歳以上のオーバーエージ（ＯＡ）についても今回の遠征での招集は見送られた。山本昌邦ナショナルチームダイレクターはＯＡについて「個人個人の五輪に出場したい意志や所属クラブの了承、移籍する選手の可能性は移籍先の了承も取り付けないといけない。Ａ代表の選手も移籍の可能性が高い選手が多い。移籍が決まってから交渉に入る、そこのハードルは難しさを極めている」と現状を説明した。

　メンバーは以下の通り。

　▽ＧＫ＝１小久保玲央ブライアン（ベンフィカ）、２３鈴木彩艶（シントトロイデン）、１２野沢大志ブランドン（ＦＣ東京）

　▽ＤＦ＝１６内野貴史（デュッセルドルフ）、２１大畑歩夢（浦和）、３西尾隆矢（Ｃ大阪）、２４バングーナガンデ佳史扶（ＦＣ東京）、２半田陸（Ｇ大阪）、４関根大輝（柏）、１５鈴木海音（磐田）、５チェイス・アンリ（シュツットガルト）、２２高井幸大（川崎）

　▽ＭＦ＝２０平河悠（町田）、２５松村優太（鹿島）、１０佐藤恵允（ブレーメン）、６川崎颯太（京都）、１８斉藤光毅（スパルタ）、７山本理仁（シントトロイデン）、８藤田譲瑠チマ（シントトロイデン）、１４三戸舜介（スパルタ）、１７松木玖生（ＦＣ東京）、１１佐野航大（ＮＥＣナイメヘン）

　▽ＦＷ＝９藤尾翔太（町田）、１９細谷真大（柏）、１３荒木遼太郎（ＦＣ東京）