U-23日本代表 五輪前最後の米国遠征25人発表、OA招集は見送り 56年ぶりメダルへ大岩監督チーム力底上げ強調

 日本サッカー協会は30日、都内で会見を開き、U-23米国代表との国際親善試合(日本時間6月7、12日・米カンザスシティー)に臨むU-23日本代表25人を発表した。パリ五輪前最後の活動となるが、今回の遠征では24歳以上のオーバーエージ(OA)の招集は見送り。昨年のU-20W杯メンバーのMF佐野航大(20)=NECナイメヘン=が初招集されるなど、大岩剛監督(51)はさらなるチーム力底上げの狙いを強調した。

 56年ぶりのメダル獲得へ、チームつくりは最終段階を迎えようとしている。大岩監督は「アジア杯を戦い抜いたことで得た自信とともに五輪へ向けた準備を進めていく。チームをさらに強化することを目的に米国で戦っていきたい」と宣言した。

 戦力の中心は、今年4月から開催されたU-23アジア杯の優勝メンバーだ。主将を務めたMF藤田を筆頭にMF松木、FW細谷らが名を連ねた。また、アジア杯では招集できなかったMF斉藤、三戸の欧州組も加わった。A代表の活動が中心となっていたGK鈴木も招集され、バングーナガンデも3月以来となる代表復帰で五輪世代の選手は層の厚さを増している。

 一方で24歳以上のOA枠は調整が難航。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「個人個人の五輪に出場したい意思や所属クラブの了承、移籍する選手は移籍先の了承も取り付けないといけない」と説明した。

 五輪期間は国際サッカー連盟の国際Aマッチ期間外となり、クラブに代表派遣義務はない。さらに今夏に移籍した場合は新たに所属クラブとの交渉が必要。山本ダイレクターは「鋭意努力は続けていく」としながら、五輪の選手登録期限もあり「かなり難しさを極めている」という状況だ。

 パリ五輪世代でもMF久保建英(レアル・ソシエダード)、MF鈴木唯人(ブレンビー)の五輪不参加が決定。それだけに下の世代からMF佐野を初招集するなど、さらなるチーム力アップを模索していく。

 五輪の選手登録18人に対して、今回は25人を招集。「しっかりとチーム力、競争力を今以上に上げるため」と大岩監督。さまざまな制約の中、最適解を求めて五輪前最後の海外遠征へ臨むことになる。

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