欧州CL レアルが最多更新15度目V 劣勢しのぎ終盤2ゴール 真骨頂の勝負強さ発揮

 「欧州CL・決勝、レアル・マドリード2-0ドルトムント」(1日、ロンドン)

 レアル・マドリード(スペイン)がドルトムント(ドイツ)を2-0で下し、2季ぶりで大会最多を更新する15度目の優勝を果たした。後半29分にDFカルバハルが先制点を決め、同38分にFWビニシウスが加点。今季スペイン1部リーグとの2冠を達成した。アンチェロッティ監督は通算5度目のCL制覇となった。ドルトムントは27季ぶり2度目の優勝はならなかった。

 90分の使い方を熟知するレアル・マドリードが、真骨頂の勝負強さを発揮した。劣勢の前半をしのいで終盤の2ゴールで栄冠をつかみ、アンチェロッティ監督は「これがこのクラブの歴史と伝統だ」と貫禄を漂わせた。

 均衡を破ったのは後半29分、今夏で引退するMFクロースの左CKをカルバハルが頭で合わせた。9分後には相手のミスを突き、MFベリンガムからビニシウスにつないで加点。2季前に続いて再び決勝でゴールを決めたブラジル代表FWは「何度も優勝すると簡単に見えるかもしれないが、全員の努力があってこそ」と自負した。

 今大会は準々決勝で前回王者のマンチェスター・シティー(イングランド)をPK戦で倒し、準決勝はバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を土壇場で逆転した。CL決勝の舞台はこれで9連勝。タイトルが懸かった大一番でまたも比類のない強さを証明した。

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