なでしこ NZに連勝 20歳の浜野が代表初ゴール 2得点で五輪メンバー入り猛アピール

 「女子国際親善試合、日本代表4-1ニュージーランド代表」(3日、ムルシア)

 サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」は3日、スペインのムルシアでの国際親善試合でニュージーランド代表に4-1で勝った。0-1で迎えた後半に浜野まいか(チェルシー)の代表初ゴールを含む2得点で逆転し、藤野あおば(日テレ東京V)千葉玲海菜(アイントラハト・フランクフルト)のゴールで突き放した。今後はパリ五輪代表メンバー18人の発表後、7月13日に金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われるガーナ代表との国際親善試合を経て本大会に臨む。

 常連組が先発した日本は出足が鈍く、格下ニュージーランドに先制を許した。停滞感を打破したのは後半に投入された新鋭たちだ。代表10戦目で初ゴールを含む2得点を決めた20歳の浜野は「ここで点を決められなかったら、浜野まいかじゃないという思いで入った」と晴れやかに笑った。

 後半5分、左クロスのはね返りを右足で直接捉え、ペナルティーエリア外から低く抑えた一撃を左隅に決めた。さらに10分後には長谷川が素早く再開したFKに反応し、GKとの1対1を制して逆転ゴール。五輪メンバー入りへ大きくアピールした。

 これまで控えに甘んじてきた千葉が4点目のダメ押し点。中盤の底に入った19歳の谷川は、球際の強さと展開力を示した。五輪代表の最終選考の場で、当落線上の選手たちが躍動した。18人への絞り込みへ、池田監督は「難しい作業になる」と悩ましそうに口にした。

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