森保監督 「現役生活を長く過ごし、人として成長させて頂いた」広島でのシリア戦に感慨ひとしお
サッカー日本代表の森保一監督(55)が10日、11日の2026年W杯アジア2次予選のシリア戦へ向け、エディオンピースウイング広島で前日会見を行い、広島に完成した新スタジアムでの試合に対して、思いを語った。
森保監督にとって、広島は現役時代、そして広島の監督としての日々を過ごした思い出の地。「広島の多くの方々の思いで新スタジアムができたと思っている」と感慨深げに語った。
その地で初の代表戦開催については「私にとっては現役生活を長く過ごして、指導者としてもお世話になって人として成長させていただいた広島で試合をできることは、非常にうれしく思っている」と喜びを語った。
広島で代表戦を行う意義に関して「街中サッカースタジアムということを、われわれが良い試合をすることでピッチとスタジアムが一体感を持ってエキサイティングな空間を作れることで、スポーツの魅力として感じていただき、街の宝となることを全国の方々に認識していただき、素晴らしいものが全国にできればと思っている」と広島から全国へ機運が波及していくことを願った。
また、原爆の被爆地であるということからも「広島は世界に(長崎と)二つしかない原爆の被爆地。現在、世界で戦争や紛争が多く起こる中で悲しい思い、大変な思いをしている方々がいっぱいいる。平和を考えていただく意味でも広島で試合をして、スタジアムの近くに平和公園もある中で歴史に触れていただいて、平和のことを考える機会になれば」と話した。