森保監督 シリア戦でも3バック「選手は大幅に入れ替えて」 慣れ親しんだ広島での初の代表戦に「平和を考える機会になれば」

 「W杯アジア2次予選、日本代表-シリア代表」(11日、エディオンピースウイング広島)

 サッカー日本代表は10日、W杯アジア2次予選のシリア戦へ向けて広島市内で前日練習を行った。公式会見に臨んだ森保一監督(55)は、メンバーを大幅に入れ替えた上でミャンマー戦に続いて3バックで臨むことを明言。慣れ親しんだ広島の新スタジアムで行われる初の代表戦への思いも語り、勝利で大きな盛り上がりを作ることを誓った。

 次なる戦いへ、新布陣の熟成を目指す一戦だ。6日のミャンマー戦ではカタールW杯後初の3バックを試して快勝。森保監督は「3バックは明日のシリア戦でも、チームの共有を図れるように、そして戦術の浸透度を上げていけるようにトライしたい」と明言した。

 ミャンマー戦は3-4-2-1の布陣で臨んだ森保ジャパン。再び新システムを試す中で「ミャンマー戦から選手は大幅に入れ替えて戦いたいと思う」とし、新システムのさらなる可能性を模索していくことにも挑む。

 11日で26年の北中米W杯まで、ちょうど2年。目標は常に先に持ちながらも「目の前の一戦一戦、目の前のハードルを乗り越えていかないとW杯の舞台はない」と、目指す場所をたぐり寄せるため、ブレずに地道な積み重ねを重要視する考えだ。

 そしてシリア戦は、もう一つ大きな意味を持つ。現役時代、そして指導者として長い時間を過ごした広島。その街の中心部に悲願のサッカー専用スタジアムが完成し、自らが指揮を執る日本代表が初めての国際試合を行うことになった。

 “街なかスタジアム”を全国へ波及させたい思いと「広島は世界に二つしかない原爆被爆地。スタジアムの近くに平和公園と原爆ドームがある中、歴史に触れていただき平和を考える機会になれば」という平和への思い。長崎で生まれ、広島でサッカー人として育った森保監督。さまざまな思いを胸に勝利を目指す。

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