まさかの敗戦のJ1町田・黒田監督 判定と筑波大のラフプレー、マナーに苦言「すごく憤り感じる」「大人に向かって配慮に欠ける言葉あった」負傷者続出、骨折の選手も
「天皇杯・2回戦、筑波大1(PK4-2)1町田」(12日、町田GIONスタジアム)
J1の町田が勝利目前で筑波大(茨城)に同点に追いつかれ、PK戦の末に敗れた。
試合後、黒田監督は「フラストレーションの溜まる判定があまりにも続いた。骨折がいます。次、試合できるような怪我じゃないです。4人大きな怪我が出た以上、本当に現実を突きつけられた。何も得られないゲームだった。VARもありませんし、基準を考えるとすごく憤りを感じるゲームだった」と、怒りを滲ませた。
さらに筑波大のラフプレー、マナーにも言及。「ケガ人4人で、3人に関してはすべてレイトタックル。こういったことがカードも出ず、ジャッジされず流されてきた。批判覚悟で言わせてもらうとサッカーにおいて選手生命を脅かすので、きちっと指導してほしい。サッカーマナーの悪い一面も見られた。大人に向かっても配慮に欠ける言葉もあったし、指導教育もできていない」と、強い口調で指摘した。
一方の筑波大・小井土監督は「ちょっとアクシデント的な怪我で相手選手が欠けてしまうような、それはちょっと申し訳ないなという言葉以外ありません」と謝罪。続けて「ただ、ダーティーなプレーだったり、そういうものではなかったと思うので、一生懸命やった結果。やはり正々堂々とお互いぶつかり合うっていう意味では、怪我で欠けさせてしまったっていうのは申し訳ないなと思ってます」とした。
試合は前半7分に町田のDFチャン・ミンギュが相手と交錯。その後立ち上がったが、黒田監督は交代を決断。ベンチメンバーにセンターバックが本職の選手がいなかったため、普段はサイドバックのDF望月が代わって入った。
それでも同22分にCKから最後はMF安井がゴールを決めて先制した。しかし、シュートの際に相手と交錯した安井は地面に倒れ込んだまま起き上がれず。同26分にMF仙頭と交代した。
不運は続き、後半36分には途中出場のナ・サンホも負傷退場。交代枠を使い切っていたため残り約10分を10人で戦うことに。すると後半ロスタイムにFW内野航太郎(19)に同点ゴールを許し、延長戦に突入した。
延長戦は交代枠が増えるため、町田は11人で戦うことになり、ナ・サンホに代わってFWエリキが入ったが、エリキが延長後半のPKを止められ、PK戦に突入した。
PKでは筑波大、町田とも1、2人目を成功。筑波の3人目は成功させたが、町田の3人目が相手GKに止められ、筑波の4人目もゴールを外してしまう。しかし、町田の4人目荒木がゴールを外し、再び筑波大がリード。筑波大の5人目が落ち着いて決め、ジャイアントキリングを決めた。