J1町田は「正義」 天皇杯“ジャイキリ”ショック払しょく逆転堅首! 発言波紋の黒田監督「ダメなことはダメと訴える」
「明治安田J1、横浜M1-3町田」(15日、日産スタジアム)
前節首位の町田は3-1で横浜Mに勝ち、2試合ぶりの白星で勝ち点38とした。前半に横浜Mに先制されたが、DF昌子源(31)、FW藤尾翔太(23)らの得点で逆転した。広島は4-1で東京Vに快勝し、勝ち点29に伸ばした。C大阪は浦和に2-1で競り勝った。京都は2-0で札幌を下し、8試合ぶりの勝利。札幌は4連敗を喫した。
町田が“天皇杯ショック”を払拭する逆転勝利で、リーグ首位を堅持した。「選手たちが本当に魂のこもったゲームを、90分間走りきってやってくれた」と評した黒田監督。前半14分に先制を許す展開も、同43分にセットプレーからDF昌子が押し込んで同点に追いつくと、後半は完全に町田ペースとなった。
後半12分に右からのクロスに、U-23日本代表の米国遠征から復帰したFW藤尾が左足で合わせて逆転。同16分にはエリア手前右からMF下田がFKを直接たたき込み、横浜Mを突き放した。
闘志を秘めて臨んだ一戦だ。12日の天皇杯2回戦。筑波大戦では4人が負傷交代する展開で敗戦。選手が重傷を負った中で黒田監督は「(試合前に)負傷した4人の無念の気持ち、彼らが託したことを背に受けて、彼らのケガが絶対に無駄にならないようにと意識を高めた」と明かした。
天皇杯後の発言が波紋を呼んだが「いろいろあったが、町田ゼルビアは決して悪ではないし、われわれが正義で、ダメなことはダメと訴えながらそれを貫いていく」と黒田監督。嫌な流れを勝利によって一掃した。
「連敗しないことで首位も維持できるし、周りとの差も離れていく。連敗しないという強い気持ちでやっている」と藤尾。その気持ちの強さが、町田の快進撃を支える原動力となっている。