神戸“聖地”で4戦ぶり白星 V弾の武藤「勝つことがすべて」首位・町田を勝ち点5差で追走
「明治安田J1、神戸1-0川崎」(16日、国立競技場)
神戸はFW武藤嘉紀(31)のゴールで川崎を1-0で下し、4試合ぶりの白星で勝ち点33。2位の鹿島は新潟と1-1で引き分けた。連勝は4で止まり、首位町田と2差の勝ち点36。G大阪は宇佐美らの得点で柏を2-1で振り切り、4連勝で同34とした。福岡は鳥栖に2-0で快勝して連勝を3に伸ばした。FC東京-磐田、名古屋-湘南は、ともに1-1で引き分けた。
王者の意地が“聖地”での勝利を引き寄せた。リーグ戦は3戦勝利なしで迎えた一戦。相手は2月のスーパー杯で、同じ国立の舞台で苦杯をなめさせられた川崎だ。その負けられない試合で、手負いのストライカーが勝負強さを見せた。
前半43分だ。エリア内右からDF酒井が放ったシュートに反応したファーサイドのFW武藤が左足で押し込み先制点を奪った。「酒井選手を信じて、あそこに走り込んだ。ゴール前に詰めていくのは本当に重要だと改めて思った」と、自身9試合ぶりの得点は気持ちでもぎ取った1点だった。
12日の天皇杯・富山戦は前半途中から出場も後半35分に交代していた武藤。この試合も「調子は万全ではなかった。パフォーマンスに納得はしていない」としたが、「勝つことがすべて。上位と離されるわけにはいかない。今季を占う一戦だと思って臨んだ」という執念が呼び込んだ決勝弾だ。
リーグ戦4試合ぶりの勝利で首位・町田を勝ち点5差で追走。「6月は踏ん張りどころ。(この先)どれだけ上位から勝ち点3を取れるかだと思う」と吉田監督。連覇へ王者が勝負強さを見せた。