J1川崎の始球式に登場の俳優・市原隼人が圧巻のパフォーマンス ネットでは「熱すぎる」「やはりスーパースター」と絶賛の声
川崎市制100周年記念試合となった29日のJ1川崎-広島(U等々力)で始球式を務めた、地元川崎出身の俳優・市原隼人(37)の場内を大いにわかせた圧巻のパフォーマンスが話題だ。
09年以来、15年ぶりの登場となった市原。「私にとってこれまでも、これからも、いつどんな時も川崎が世界の中心だと思っています」とあいさつしてピッチに向かうと、今度は場内に市民の歌「好きです かわさき 愛の街」(市民にはゴミ収集車から流れる曲としておなじみ)が響くと、国歌斉唱の日本代表のように目をつぶって左胸に手を当てて熱唱した。
始球式ではゴールマウスを守るGK役のマスコット・ふろん太の動きを冷静に見極め、ど真ん中への技ありシュートを決める。そして、すぐさま全力疾走でファン、サポーターが待つ「Gゾーン」へ。「やるつもりはなかったんです(笑)」としながら09年と同様にバケツの水を頭からかぶり場内を盛り上げた。
「その時(09年)の僕はすごく若くて、やんちゃだったので、ガツガツとノープランで始球式を行ったのですが、それを気に入ってもらえたので、じゃあやるしかないなと」とコメントした。
地元・川崎に対しては「戻ってくる場所があるから僕は旅に出ることができるわけで」と役者として苦しい時にも“原点”が自らを支えているとし、「川崎がなければ今の僕のわいてくる情熱や『なんとしてもやり遂げたい』という思いもなかった」という。
その中で厳しく育ててくれた母親との記憶をたぐり「母を思い出すんです、川崎という街は」と感慨深く話す。そして「ここに帰ってきたら、子どものような気持ちになれて、そんな場所があるので外で頑張れるので」と常に全力で臨む姿の原点をうかがわせた。
市原が見せた、高い熱量に笑いも織り交ぜた圧巻の全力パフォーマンスは、ネット上で「熱すぎる!」「やはりスーパースター」「一挙手一投足が面白かった」と話題となった。
そして、「僕の憧れ」というチームへは「フロンターレはまさに川崎の象徴。『川崎ってどんな街か』と言われたら『ほら、会場(U等々力)を見れば分かるでしょ?』と言えるような、こんなにも郷土愛に恵まれた、育まれた場所はなかなかない。これからもぐんぐんまい進していくことを心から願っております」とエールを送った。