サッカーパリ五輪代表 なぜOAゼロ?海外組招集も難航 大岩監督「最高の18人」強調も山本ND「困難極めた」吐露 「招集叶わなかった」選手明かす

 パリ五輪に出場するサッカー男子のU-23日本代表18人が3日、発表された。中心選手としてチームを長く支えた藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)やエースFWの細谷真大(柏)らが選出された一方で、調整を進めていた24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の選手は選出せず。OA枠を使用しないのは08年北京五輪以来16年ぶりとなった。大岩剛監督(52)のもとで、銅メダルだった1968年メキシコ五輪以来56年ぶりのメダル獲得を狙う。

 大岩監督は「色んな制限がある中で、我々が招集することができる最高の18人プラスバックアップメンバー4人を選んだつもり。その時で集まれた選手がその時のU-23代表だと言い続けてきた。今現在で招集できるベストのメンバー」と、強調したが、苦戦した選考を物語る顔ぶれとなった。

 五輪代表は原則23歳以下の選手で構成され、国際サッカー連盟(FIFA)の国際試合期間外に開催される。派遣には各所属クラブの同意が必要で、特に欧州でプレーする選手の招集可否が注目された。規定では24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の選手を3人まで起用できるが、その人選も難航。OA枠を使うかどうかも焦点だった。

 結果としてOAは16年ぶりの招集なし、また、海外組ですでに不参加が明らかになっていた久保建英のほか、鈴木唯人、A代表でもあり、パリ五輪世代のGK鈴木彩艶が選外に。アジア予選で活躍した松木玖生(21)らも選外となった。

 松木の落選について問われた指揮官は「選ばれた選手のお話をぜひさせて欲しい。昨日が登録の期限。昨日スタッフとミーティングをして決めた」と語った。山本昌邦ナショナルチームダイレクター(ND)は「移籍の可能性がある。招集できる確約がとれなかった」と説明した。

 OA、海外組の招集についても山本NDは「OAは現場からの希望はありました。1年以上かけて海外組の調整は続けてきた。選手の意志もあり、そしてクラブの了承も得ないといけない。移籍も絡んでくる。その先のクラブの了承も得ないといけない。移籍先が決まらなければ、そことの交渉もできない状況。また監督が代われば選手の立ち位置も変わる。困難を極めた。久保建英、鈴木唯人、鈴木彩艶が招集が叶わなかった。そういう選手がチームで必要にされているからこその困難な状況。そういう選手がいなくても戦える底上げを考えていかないといけない」と、語った。

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