サッカー日本代表DF西尾「目指すところは金メダルだけ」とパリへ出発 一発退場したアジア杯の悔しさ胸に“恩返し”誓う
パリ五輪サッカー男子日本代表のDF西尾隆矢(23)が15日、フランスへ向けて羽田空港から出発した。西尾は「いよいよだなという気持ち。自分自身はものすごく良い準備をしてきたつもりなので、ほんとに早く試合をしたい」と気合を口にした。
西尾にとって、パリ五輪はリベンジの場でもある。優勝した今春のU-23アジア杯では、グループリーグ初戦の中国戦でレッドカードを受け一発退場。不完全燃焼に終わり、個人として悔しい思いが残った。
ただ、同時にチームメートへの感謝の思いも芽生えた。退場後には「みんな僕のためにっていう言葉をすごい口にしてくれた。自分のああいうプレーのことで、マイナスなことも考えずに励ましてくれた」。それだけに、西尾は五輪にかける強い思いを口にした。
「今回また恩返しする場をもらったと言いますか、そういう場を設けてもらった。自分はDFなので失点しなければ試合にも負けないですし、そういったところでリーダーシップを発揮したい」
パリ五輪をターゲットとしてきた世代別代表としては最後の戦いになる。西尾は「アジア杯でもすごい良いチームだと思ったので、今回が最後っていうのは寂しい気持ちもある」と吐露。それでも「最後はみんなで笑って終わりたい。やっぱり目指すところは金メダルだけ」と歓喜の輪で活動を締めくくることを誓った。