「欧州選手権・決勝、スペイン２－１イングランド」（１４日、ベルリン）

　決勝が行われ、スペインがイングランドを２－１で退けて３大会ぶり、単独で史上最多となる４度目の優勝を果たした。後半２分に１７歳のヤマルのアシストでウィリアムスが先制し、１－１の後半４１分に途中出場のオヤルサバルが決勝点を挙げた。史上初めて１次リーグから無傷の７連勝で頂点に立った。２大会連続で決勝に進んだイングランドは初優勝を逃した。大会最優秀選手にスペインのロドリ、最優秀若手選手にはヤマルが選ばれた。得点王は３ゴールで並んだスペインのオルモ、イングランドのケーンら６選手。

　スペインの選手たちは涙を流しながら抱き合った。大会最多４度目の制覇で「歴史をつくった。僕らは素晴らしいチームだ」と先制点のウィリアムスは誇った。イタリア、ドイツ、フランス、そしてイングランドと欧州でＷ杯優勝経験を持つ列強を全て倒し、無傷の７連勝で頂点に立った。

　後半２分、ウィリアムスが左足で蹴り込んで先制した。決勝点は後半４１分。オルモの縦パスを受けたオヤルサバルが左にはたき、すかさずＤＦの背後に走り込んでククレリャの正確な折り返しを押し込んだ。

　デラフエンテ監督は「ダイナミックな攻守の切り替えで試合を支配できるようにしたかった」と就任から約１年半の歩みを語る。抜てきしたヤマルら若手も大舞台で躍動。輝かしい未来を予感させた。