J1首位の町田・黒田監督、監督解任後で初戦となる横浜Mを警戒「奮起できる要素はいくらでもある」

 J1で首位を走る町田の黒田剛監督(54)が18日、非公開練習後に取材に応じた。次節の相手である横浜M(20日、国立競技場)にとって、16日にキューウェル監督が解任されて以降初の試合となるだけに「やっぱりベテランが多いから奮起できる要素はいくらでもあると思う」と“解任ブースト”を警戒した。

 横浜Mのキューウェル前監督は、ACLでは準優勝に導きながらリーグ戦では現在12位と低迷。16日に解任が発表され、ジョン・ハッチンソン・ヘッドコーチ(44)が暫定的に指揮を執っている。

 “バタバタ”の対戦相手だが、黒田監督は「(相手の)戦い方は変わらないと思う。この間の鹿島戦を見ててもかなり良くなってる」と冷静に分析。その上で「監督うんぬんよりも、われわれは選手を欠いて向こうは増えている。これがすごく不安材料」と強調した。自チームではMF平河が英2部ブリストン・シティーFCへと移籍し、FW藤尾がパリ五輪日本代表の活動で離脱。さらにFWオ・セフンが累積警告で出場停止と主力を多く欠く一方で、横浜Mはスイス1部セルベットへ期限付き移籍していたFW西村がチームに復帰し、選手層に厚みを増している。

 苦しい台所状況だが指揮官は「チームが結束し、一丸となれるチャンスという風に捉えるしかない」と割り切って臨む。幸いにも20日の試合を終えると、次戦まで約3週間期間が空く。現在3連勝中で、2位のG大阪と勝ち点差は5と広がっているが「最低(勝ち点)5差で折り返したい」と首位堅守への思いを口にした。

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