首位町田に移籍したDF杉岡大暉が“優勝請負人”に意欲 黒田監督は「慣れてきたらすぐにでも使いたい」と期待
J1湘南から町田に期限付き移籍で加入したDF杉岡大暉(25)が18日、非公開練習後に取材に応じ“優勝請負人”への意欲を示した。
湘南ではDF畑大雅の台頭もあり、今季途中から出番が減少。そんな杉岡にJ1首位を走る町田からオファーが届き「優勝を目指せるチームというのは決め手だった」と移籍の決断に至った。集まった記者から「来たから優勝したと言われるといいですね」と聞かれた杉岡は「そうですね」とうなずき、こう続けた。
「現状首位なので多少なりともプレッシャーはあります。でもやっぱり後半戦は相手も対策してくると思うので、そこに自分が新しい風というか、選択肢になれるようにしていきたい」
182センチの長身で左利き。主に左SBでプレーし、19年、22年には日本代表に選ばれ通算5試合に出場した。黒田監督は杉岡について「まず人に強い。それから空中戦も強い。前への推進力もあるし、左ききの左サイドなのでやっぱりクロスの質ではフリーキックも蹴れる。そういう意味でいろんなことができる選手」と期待を寄せている。
杉岡は客観的に見た町田の印象について「本当に勝つことに徹底して、シンプルに手堅いイメージ。すごくやろうとしてることは試合の中でも見られた。ただただロングボールばかりでもないと思っていたのでネガティブな印象はないです」と話した。
町田はこれまでMF林が左SBで全試合フル出場してきたが、指揮官は今後、杉岡と競争させることを示唆した。「林ばっかりだと相当体力も消耗していったり、イエローカードの累積もある。競争させるということで、林も奮起することがあると思う。慣れてきたらすぐにでも使いたい」。クラブ史上初のJ1優勝へのキーマンとなりうるか。まずは黒田監督が掲げる「町田のサッカー」を浸透させていく。