INAC神戸が始動 フェロン監督「やりたい攻撃ができるチームを」田中美南、山下杏也加退団も3季ぶりV目指す
サッカー女子、WEリーグのINAC神戸が18日、神戸市東灘区のクラブ施設で24-25シーズンへ向けた練習を公開した。
攻守の両輪だった日本代表のFW田中美南(30)とGK山下杏也加(28)が海外移籍のため昨シーズン限りで退団し、千葉からGK大熊茜(19)、DFビアン・サンプソン(28)らを補強。昨季は皇后杯優勝もリーグ戦は2年連続2位で、V奪還を目指すジョルディ・フェロン監督(45)は「やりたい攻撃ができるチーム作りを昨シーズンよりも固めていかなければ」と話した。
MF成宮唯(29)は「リーグ戦2年連続2位で、優勝した年(21-22年)に比べて勝負強さが足りない。引き分け試合を勝ち切る決定力が必要」と表情を引き締めた。「主軸の2人が抜けたのは大きいが、今度は若い選手がどれだけ成長するか。個々の力は変わっても、チーム力で上回りたい」と底上げを目指す。DF三宅史織(28)は「もっと練習しないと1位を目指せない。シーズンに向けて、1年通して戦えるベース作りをしたい」と危機感を抱いてのスタートとなった。
新加入の大熊は、自身の持ち味を「守備陣と関わりながらビルドアップ(前線へボールを運ぶ)するところと、身長(173センチ)を生かしたシュートストップ」と挙げ、「憧れの山下選手とINACでは一緒にプレーできないが、私もここで頑張って日本代表に招集されるようになりたい」と新天地での活躍を誓った。