南葛SC(サウナクラブ)が始動 FW大前元紀ら現役選手が異例の熱波師デビュー
サッカー関東1部の南葛SCは23日、東京・葛飾区の「サウナ&カプセル レインボー新小岩店」で、南葛サウナクラブ(SC)を始動させ、FW大前元紀らが熱波師デビューを飾った。
南葛サウナクラブは「ホームタウン・葛飾区をととのえる」「葛飾区に熱風・旋風を吹かせる」を合言葉に現役選手、スタッフらがクラブ内に立ち上げた団体。今年3月からプロ熱波師・大森熱狼氏の始動を受けてきた部員たちが、この日は地元の一般客へ腕前を披露。今後も月に2度のペースで熱波師の活動を行っていく予定だ。
南葛の天野春果プロモーション部長は「裸の付き合いで、サウナっていうのはすごく地域と密着する活動には適していると思った」と狙いを説明。その上で「遊び心を持った地域活動。遊びではありません」と選手ら部員は約5カ月間のプロの指導、試験を経て現場に立つことになった。
“サウナー”の大前も熱波師デビューには「想像もしていなかった。サッカーで点を取る方が簡単」と熱波師の難しさを体感しつつ、「僕らもやっていて楽しかった。楽しんでもらうのが一番。葛飾を盛り上げたいと思っているので、南葛SCを知らない人もサウナを通じてサッカーに興味を持ってもらえれば」と手応えを感じた様子だ。
午前中の練習後での熱波師デビューとなり、MF楠上順平も「めちゃくちゃキツかった」としながらも「こういう遊び心を持った地域活動を、僕たちもやろうとしている。サッカーだけじゃ届かないところでも南葛を知ってもらって、スタジアムに行こうかなと思ってもらえれば」と話した。
28日のホーム・ヴェルフェ矢板戦では、ベンチ外の部員がミストシャワーを仰いで、ファンへ熱波ではなく“涼波”を送るサービスも展開予定。楠上は「(サウナに来られない)女性の方々にも、どれぐらいの風を送れるのか見に来てほしい」とアピールしていた。