J1町田に完全移籍の相馬勇紀、黒田監督志向のサッカーに共感「すごい一緒にやりたいと」高校時代に対戦も「全然勝てなかった」
J1町田に名古屋から完全移籍した日本代表MF相馬勇紀(27)が25日、チームに合流し、ランニングやパス練習など別メニューで軽めのトレーニングを行った。新天地でのプレーに相馬は「楽しみです。(名古屋では)最後軽めにケガしちゃて神戸戦出られなかったんですけど、状態が悪いわけじゃない。次の試合がワクワクしてます」と心境を語った。
今夏に期限付き移籍満了でポルトガル1部リーグのカザピアから名古屋に復帰。その後、1試合の出場を経ての国内移籍発表に、多くのサッカーファンから驚きの声が上がった。移籍先は現在J1で2位と勝ち点差5をつけて首位に立つ町田。史上初の「初昇格でのJ1優勝」を狙えることが、相馬の心を大きく動かした。
「新しいことにワクワクする。まだ誰も成し遂げていないことに、今こうやって一つ一つみんなで作っているのをすごく感じていて、それが本当に楽しみでしょうがない」
三菱養和ユース出身の相馬。1994年から2022年まで青森山田高で指揮を執っていた、現町田の黒田剛監督(54)とは高校時代から縁があったという。「何度試合しても全然勝てなかったイメージが強くて」。ただ、黒田監督が志向するサッカーには共感してきた。「球際で負けないとか。まずは目の前の相手に絶対勝つとか、そういう一対一にこだわる部分、勝負にこだわる部分は自分も大切にしていること。黒田監督のそういう考えには、すごい自分もそうやって一緒にやりたいと思いました」と話した。
これまで町田の攻守の要だったMF平河が7月上旬に海外移籍のためチームを離脱。相馬は平河が担っていた左ウイングのポジションを担えるため、サポータの期待も高まるばかりだ。「ここに来たからには、優勝という結果を最後出せるために日々をやりたいなっていうことしか今は考えてない」と頼もしい代表戦士が力強く語った。