サッカー男子日本代表 五輪最多1試合5得点挙げ上々の滑り出し!“小さなアタッカー”MF三戸の闘魂2ゴールがチームに勢い

 「パリ五輪・サッカー男子・1次リーグ、日本5-0パラグアイ」(24日、ボルドー競技場)

 日本はD組初戦でパラグアイに5-0で大勝した。前半に三戸舜介(スパルタ)が先制点を決め、相手に退場者が出て優位に立った。後半には三戸、山本理仁(シントトロイデン)が追加点を奪い、藤尾翔太(町田)も2得点。日本の1試合5得点は五輪最多。同組のマリとイスラエルは1-1で引き分け、日本は次のマリ戦(日本時間28日)に勝つと突破が決まる。また、7人制ラグビーの男子1次リーグA組で日本はニュージーランドに12-40、アイルランドに5-40で敗れ、開幕2連敗を喫した。

 周囲の不安を一掃する大勝で上々の滑り出しとなった。「セットプレーやカウンター、いろんな形の得点があった。自信を持って次へ向かっていける」と手応えを口にした主将のMF藤田。ゴールラッシュの口火を切ったのは“小さなアタッカー”MF三戸だ。

 前半19分。DF大畑の左からの折り返しをエリア内で受けると、ゴールまでの視界が開ける。「なんでこんなにフリーなんだというぐらい時間があった」と冷静に右足を振り抜いたシュートは、DFの股を抜いてゴール左へと突き刺さった。

 日本に待望の先制点をもたらした三戸は相手の退場者で数的有利となった中、後半18分にMF斉藤が左サイドの最深部まで進入して上げたクロスを待ち受け、公式戦では初というダイビングヘッドで2点目を奪った。

 代表で最も小さい164センチの三戸。「(身長で)悩んでいる時期とかもあったが、逆にこれが武器と思う時が来る」と、人一倍の向上心で五輪代表まで駆け上がった男が示した大きな仕事。それがチームに勢いを与える。後半24分にはMF山本が、そして同36分と42分には途中出場のFW藤尾がゴール。日本の1試合5得点は五輪最多だ。

 五輪がIW(国際Aマッチ期間)外となる影響で24歳以上のオーバーエージ枠(OA)を使わずに臨んだ日本。大舞台での経験不足が不安視され、さらに前日にはDF半田が負傷離脱となった。だが「悔しい気持ちもあるけど、メダルを取ってほしい」という言葉を送った半田の思いに応える結束力で快勝を演じた。ただ、目標はまだ先にある。「もう次の試合のことしか頭にない」と気を引き締めた大岩監督。最高のスタートを、メダル獲得への追い風として進む。

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