元日本代表FW興梠慎三、今季限りでの現役引退を発表 J1通算歴代2位の168得点「自分の力じゃチームを勝たせられない」

 元日本代表でJ1浦和レッズのFW興梠慎三(38)が31日、埼玉スタジアムで会見を開き、今季限りでの現役引退を発表した。

 J1歴代2位の通算168得点を誇るストライカーがピッチを去る決断をした。興梠は「今年で現役を引退することを決断しました。今日は全部お答えするつもりです。堅苦しい会見は嫌いなのでにぎやかな会見にしたいと思います」と笑顔で話した。

 引退を発表したこの日は38歳の誕生日。「自分にとっても特別な日でもありますけど、自分は母に一番感謝しないといけない。ここまで現役を続けられたのは母が丈夫な体に産んでくれたことが1番だと思っています。僕を産んでくれた母にとっても特別な日なので、感謝を伝える日でもあると思い、この日を選ばせていただきました」と説明した。

 今年3月17日の湘南戦ではJ1リーグ史上初となる18年連続ゴールを達成していた。しかし、以降は得点を奪えず。「正直に言うと自分の力じゃチームを勝たせられないと思った」と引退の決断に至った理由を明かした。技術面で変化は感じなかったが体力面でも衰えを感じたという「お金を払ってスタジアムにファンが来てくれます。それに値するプレーができているか。自信がなくなった部分もあった。それにこたえられないもどかしさがずっとありました」としみじみと語った。

 ◆興梠慎三(こうろき・しんぞう) 1986年7月31日、宮崎市出身。鵬翔高から05年に鹿島入り。08年10月の国際親善試合UAE戦で日本代表デビュー。13年に浦和へ完全移籍。22年に札幌へ期限付き移籍し、23年に浦和へ復帰した。J1通算509試合168得点。J1歴代通算得点ランキング2位。国際Aマッチ通算16試合無得点。175センチ、72キロ。

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