FC東京・MF荒木、自身初の東京ダービーへ 同期の東京V染野唯月、松村優太を警戒「2人ともいい選手」
J1・FC東京のMF荒木遼太郎(22)が14日、都内の小平グラウンドで取材に応じ、東京ダービーの次節・東京V戦(17日、味の素スタジアム)に向けて「良い方にも悪い方にも転びやすいと思う。良い方に転がるように必ず勝ってつなげられれば」と意気込んだ。
4月の東京ダービーでは、U-23日本代表の活動で離脱中だったため出場せず。試合は異様な雰囲気の中、FC東京が2点ビハインドかつ退場者を出す劣勢から試合終了間際に追いつく意地を見せた。荒木は自身初となる東京ダービー戦に向けて「自分らしく、いつも通りっていう感じでやれれば」と自然体を強調。それでも、この日小平の練習場に掲示された50枚以上の横断幕・旗やサポーターのエールを受けて「自分自身、元々本当に負けられないなっていうのは感じていたが、さらに思いは強くなった」と闘志を燃やす。
また、東京Vには鹿島時代の同期・FW染野唯月とMF松村優太が所属しており、敵として顔を合わせる。ライバル心は特にないというが、2人の実力をよく知っている分、警戒心を強める。「2人ともいい選手なので、そこは気をつけなきゃいけない。味方には得意なプレーだったり、苦手なプレーを共有できれば」と話した。
荒木は今季からFC東京に移籍後、開幕6戦で5ゴールとロケットスタートを切ったが、5月15日の名古屋戦を最後にゴールを奪えていない。ただ「そこは意識しすぎず。取れるときには取れるよねっていう感じです」とキッパリ。チームとしては前節の川崎との多摩川クラシコで0-3で敗れ、約1カ月白星から遠ざかっており「良い戦い方があまりできていない」と危機感を口にする。「その中で勝ち点が拾えなくなった時に、またチームがどういう方向を向いているかを次のダービーで示せるかが大事になる」と力を込めた。