「明治安田Ｊ１、町田４－０磐田」（１７日、町田ＧＩＯＮスタジアム）

　首位の町田は新加入のＤＦ中山雄太（２７）らのゴールで磐田に４－０で大勝し、４試合ぶりの白星で勝ち点５３とした。

　新加入の背番号１９が満員のサポーターの前に、攻守にわたる大活躍で確かな実力を示した。中山は「得点、無失点デビューってところでは、すごく今日の試合はできすぎ」と、ホッとした表情で振り返った。

　前半４分、早速スタジアムを揺らした。ＭＦ杉岡の左ＣＫに頭を合わせて先制ゴール。右手でガッツポーズしながら、チームメートと抱き合い喜びを爆発させた。チームにとっても３試合ぶりの得点で、４発ゴールラッシュの快勝に勢いをつけた。

　現役の日本代表戦士は守備でも存在感を示す。調子は良くなかったというが、相手エースのＦＷジャーメインに自由を与えなかった。「必死でしたね。うまく仕事をさせなかったっていう点ではよかった。今日は最低ライン」と中山。一方で、黒田監督は「しっかりとチームにマッチしながら体を張って、いい守備をくれた」と高く評価した。

　チームとしては７月１４日の東京Ｖ戦以来、約１カ月ぶりの勝利。そして、敗れた４月の磐田戦から５人が入れ替わった“新しい町田”としての初白星だ。指揮官は「チームが生まれ変わるための１試合目としてはすごく上出来だった」と手応え十分。それでも慢心は絶対にしない。ヒーローも「次が大事。優勝に向けて確実なものにしていきたい」と強調。クラブ悲願のＪ１制覇へ、頼もし過ぎる男が加わった。