森保ジャパンに世界の厳しさ知る男・長谷部誠氏がコーチとして初入閣 代表主将で圧倒的経験値 森保監督「世界一へ刺激になる」

 日本サッカー協会(JFA)は29日、26年のW杯北中米大会アジア最終予選の中国戦(9月5日・埼玉スタジアム)、バーレーン戦(同11日・リファー)に向けたメンバー発表会見を行い、元日本代表主将の長谷部誠氏(40)が、コーチとして初入閣することを発表した。代表活動への参加は18年のロシアワールドカップ大会(W杯)以来、6年ぶり。国際サッカー連盟が定める国際試合期間のみ日本代表に携わり、26年W杯の参加も視野に入っているという。

 世界の厳しさを熟知する男が、新たに森保ジャパンに加わった。W杯3大会を経験し、主将として歴代最多となる81試合に出場した長谷部氏をコーチとしてサプライズ招集。W杯最終予選直前というタイミングでのスタッフ入りに、森保監督は「世界一を目指して戦っていく中で、彼の経験は間違いなくこれから前進する中で刺激になる」と期待を寄せた。

 昨季限りで現役を引退し、現在はドイツ1部のアイントラハト・フランクフルトでU-21(21歳以下)のコーチを務める長谷部氏。JFAは引退後から所属クラブと交渉を続け、協力を要望した森保監督自身も直接面会したり、電話でラブコールを送ってきたという。その結果、双方とも好意的に交渉がまとまり、国際Aマッチ期間中の参加が実現した。

 代表主将として、圧倒的な経験値を誇る。18年W杯ロシア大会では、1次リーグ最終戦のポーランド戦で途中出場し、決勝トーナメント進出のため、攻めずにボールを回し続けることを味方に指示。また、8強を目前にしてベルギーに終盤の逆転ゴールで散った『ロストフの悲劇』の悔しさもピッチで味わった。森保監督は「より選手目線で伝えられる大きな武器を持っている」とうなずいた。

 山本ナショナルチームダイレクターは就任期間について「最終予選はもちろん、26年ワールドカップも視野に入れて考えている」と説明。まずは5日の中国戦で、どんな“長谷部効果”が見られるか。期待は高まるばかりだ。

 ◆長谷部誠(はせべ・まこと)1984年1月18日生まれ、静岡県出身。藤枝東高からJ1浦和を経て08年からドイツでプレー。06年に日本代表デビューを果たした。国際Aマッチは114試合出場2得点、主将としてAマッチ81試合出場は日本代表歴代最多。W杯は10、14、18年と3大会に出場した。24年に現役引退。現在はドイツ1部のアイントラハト・フランクフルトでU-21のコーチを務める。180センチ、72キロ。

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