J1町田 約3カ月ぶりの首位陥落 残り9節へ黒田監督「もう一度顔を上げて自分たちのサッカーができるように」
「明治安田J1、町田2-2浦和」(31日、国立競技場)
首位の町田はヘグモ監督解任後の初戦となった浦和と引き分けた。ラストプレーで同点に追いつく意地を見せたが、今季ここまで2戦2敗だった“苦手”の国立競技場でまたも勝てず。2位の広島がFC東京に勝ったため、5月19日の東京V戦に勝利して首位に立って以来、約3カ月以上守ってきた首位の座を明け渡した。
試合後、黒田剛監督は「なかなか勝てなかった国立で2位の広島と首の皮1枚。かなり切迫した中での試合で、もちろん気持ちも入りました。公式記録を見ると17本シュートを打っているんですけどなかなか入らない。無人でもドフリーでも、プレッシャーもあるんでしょうけど、シュートを決める技術の無さっていうものが最後までつきまとったゲームだなと思います。残り9節。かなり過酷な終盤に入っていくけど、もう一度顔を上げて自分たちのサッカーができるように強い気持ちを持って臨んでいきたい」と話した。
相手の浦和は27日にヘグモ監督が解任されてから初の試合で池田伸康コーチ(54)が暫定的に指揮を執った。7月には、ハリー・キューウェル監督解任後の新生横浜Mに同じく国立競技場で1-2と敗れていただけに、同じ徹は踏まないようにしたい一戦だった。
前半、町田は両サイドからのクロスで何度もチャンスをつくる。20分にはDF中山のロングフィードからを受けたDF望月が中央へ低いクロス。これがFW藤尾に通るも、シュートは枠を外れた。すると37分、FKのクロスからFW関根に決められて先制を許した。
追いかける展開となったが後半4分にFWオ・セフンのゴールで追いつく。その後も町田は猛攻を続けチャンスをつくるが、ゴールネットを揺らせない。決めきれない嫌な流れが続いた中、42分に痛恨の失点。万事休すかと思われたが、後半追加タイムのラストプレーでFWエリキが同点ゴールを決めて追いついた。