J1町田陥落 エリキ奇跡の同点弾も得失点差で広島首位に 黒田監督「まだまだ自力優勝の目もある」

 後半、ゴールを決め喜ぶ町田・エリキ
 浦和と引き分けた町田イレブン
 浦和と引き分け、サポーターにあいさつする昌子(手前左)ら町田の選手たち
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 「明治安田生命J1、町田2-2浦和」(31日、国立競技場)

 町田は終了間際にFWエリキ(30)のゴールで追い付いて、浦和と2-2で引き分けた。勝ち点55で広島と並んだが、得失点差で2位に後退した。広島はMFアルスラン(34)のハットトリックでFC東京に3-2で勝ち、J1の同一シーズンではクラブ最多となる7連勝で首位に立った。台風の影響で磐田-横浜M、名古屋-新潟、京都-鹿島、C大阪-G大阪は開催されなかった。

 国立を埋めたクラブ歴代最多となる4万8887人がラストプレーでの奇跡の同点ゴールに湧いたが、2位の広島が勝利し、約3カ月以上守って来た首位の座を明け渡した。2位後退に黒田監督は「もう一度顔を上げて、自分たちのサッカーができるように強い気持ちで臨んでいきたい」と再出発を強調した。

 最後に意地を見せた。1-2の後半追加タイム、途中出場のFWエリキが味方の折り返したパスに反応して押し込んだ。劇的ゴールに「すごく感動的な瞬間だった。とにかく頭の中ではゴールを決めないといけないと思っていた」と振り返った。

 圧倒的な成績でJ2優勝を果たした昨年、エリキは30試合で18得点を記録しMVPを獲得。大ケガから復帰し、今季はここまで2得点だった昨季MVP男が本来の力を取り戻せば、再びチームが勢いづくはずだ。「出遅れたが、今はベストコンディション。(残り9節で)7点ぐらい取れると思う」と頼もしく語った。

 8月は1勝3分け1敗と失速。だが、9月28日には広島との直接対決を控えるなど、初優勝へ正念場はここからだ。「まだまだ自力優勝の目もある。これから9節、やっとスタートラインに立ったくらいのつもりで一つになって頑張っていきたい」と指揮官。決して悲観することなく、力強く前へと進んでいく。

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