神戸 大迫2発&完封で首位・広島に勝ち点3差 台風影響でイレギュラー移動も快勝
「明治安田J1、福岡0-2神戸」(1日、ベスト電器スタジアム)
神戸がFW大迫の2発で完勝し、首位・広島との勝ち点を3に縮めた。
自身2年連続2桁得点となる10点目でチームトップに躍り出たエースは「台風もあった中で準備は難しかったが、しっかりチームとして戦うことができた。これを続けて行きたい」と振り返った。前半追加タイムにFW武藤からのパスに右足で合わせ、先制点を生み出した。「うまくコンパクトに当てることができた。僕1人では決めることはできなかったのでチームメートに感謝したい」と手応えを口にした。後半37分には相手に倒されて獲得したPKを冷静に決め2点目を挙げた。
吉田監督も大黒柱の活躍に「安定感が素晴らしい。得点を取る、取らないもあるが、やるべきこと、フィジカル、ゲームを作ること、フィニッシャーになる。点を取れるのはいいことだし、頼もしい」と手放しでたたえた。
チームは台風10号の影響で普段と違うコンディション作りを余儀なくされた。交通網の混乱を考慮し、通常の試合前日移動から8月30日の前々日移動に変更。空路で長崎県を経由し、バスで2時間かけて福岡入りした。同31日の練習は同県内のクラブチームのグラウンドで行うなど、コンディション作りに苦心。吉田監督は「環境も違ったが。選手はうまくメンタルを試合にもってきてくれた」と振り返った。
2試合連続完封で、残り9試合での逆転連覇を狙う。キャプテンマークを巻いたDF山川は「試合の入りは相手の流れだったが(GK前川)黛也を中心に失点を防いで、自分たちの流れで得点を取れた。チームとして一番いい勝ち方」と手応え。前川も「元々僕たちは守備に自信がある。細かい修正してうまく守り切れている。継続してやっていくだけ」と力を込めた。