神戸快勝 大迫2得点!首位・広島と勝ち点3差に 残り9試合逆転連覇へ「僕らは勝ち続けるしかない」
「明治安田生命J1、福岡0-2神戸」(1日、ベスト電器スタジアム)
神戸がFW大迫勇也(34)の2得点で福岡に2-0で勝利、勝ち点52に伸ばして3位をキープした。福岡は勝ち点38のまま。札幌はMF青木亮太(28)とFW鈴木武蔵(30)のゴールで川崎に2-0で快勝。3連勝で勝ち点25に伸ばし、鳥栖を抜いて最下位を脱出した。
FW大迫が2得点を挙げる活躍で、神戸は首位・広島に勝ち点3差と詰め寄った。自身2年連続2桁で、チームトップの10点目に到達したエースは「しっかりチームとして戦うことができた。これを続けていきたい」と手応えを口にした。
先制点が欲しい場面で敵地の空気を切り裂いた。前半追加タイムにFW武藤からパスを受け、右足でゴール右隅へ。「コンパクトに当てることができた。僕1人では決められなかったので、チームメートに感謝したい」と仲間との連係を強調。さらに後半37分にもPKを決め、ダメ押し点を加えた。
インタビューで「台風もあった中で準備は難しかった」と振り返ったように、試合までは困難な道のりだった。台風10号の影響でチームは交通網の混乱を考慮し、通常の試合前日移動から8月30日の前々日移動に変更。空路で長崎県を経由し、バスで2時間をかけて福岡入りした。同31日の練習は同県内のクラブチームのグラウンドで行うなど、コンディション作りに苦心。吉田監督は「環境も違ったが、選手はうまくメンタルを試合にもってきてくれた」とたたえた。
2試合連続完封勝利で、残り9試合を残して逆転連覇へ大きな1勝。大迫は「僕らは勝ち続けるしかないので、勝ち続けてどうなるか見るだけ。やり切りたい」と終始、表情を緩めることはなかった。