サッカー日本代表は３日、２６年Ｗ杯アジア最終予選の中国戦（５日・埼玉）、バーレーン戦（同１１日・リファー）に向けてさいたま市内で、冒頭１５分を除く非公開で練習を行った。合宿初日に合流できなかった海外組１１人を含め２７人全員が参加。性加害疑惑報道の影響で１月のアジア杯以来、約７カ月ぶりの代表招集となったＭＦ伊東純也（３１＝スタッド・ランス）が招集外だった期間について言及した。

　アジア杯の開催中に女性２人に対する性加害疑惑が報じられ、代表を離脱。「あの時は悔しい思いはありましたけど、チームとして戦っているのでしょうがないかなーと納得して離脱したという感じですね」と当時の心境を明かした。

　所属クラブでは試合に出場も、代表に招集されない時期が続いた。伊東は「森保さんとかとコミュニケーションを取ってましたし、敬斗（中村）も代表に入ってたのでシンプルに応援してました。夏は初めて代表に入らなかったオフだったので少しゆっくり過ごした感じです」と明かした。

　森保監督は「彼を守るため」と３月、６月の代表活動に招集しなかった。その中で「毎回『今回は守るために入らない』と連絡はくれていましたし、そういうので自分も納得していたので、特に問題なく過ごせていたかなと思います」と話した

　不安は大きくなかったが、実際に選出された安心感はあったという。「まぁほっとしたはしましたね。やっぱりこういう区切りがつかないといろいろ難しい部分もあると思うので、そこは自分も納得して少し離れていた部分もあったので。でも今はもう最終予選なのでまずはチームのために貢献するしか今は頭にない」と意気込んだ。

　前回のＷ杯予選では４試合連続ゴールの大活躍で突破に大きく貢献した伊東。８大会連続出場に向けた今大会でも活躍に期待が高まる。「日本ツアーでけっこうハードにやってちょっと休んでいい感じで入れたと思いますし、チームもそこまで悪い状態ではなくて、個人としても最後点を取れてこっちに来られたので良かった」と万全をアピールした。