7発大勝発進の日本代表 森保監督「選手たちが過去の苦い経験生かしてくれた」過去2大会黒星スタート、「鬼門」の初戦飾る

 指示を出す森保一監督(撮影・金田祐二)
 後半、ゴールを決めて守田(右)から手荒い祝福を受ける日本代表・久保(撮影・堀内翔)
 後半、ゴールを決める久保建英(撮影・棚橋慶太)
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 「W杯アジア最終予選、日本代表7-0中国代表」(5日、埼玉スタジアム)

 日本が大量7ゴールで圧倒し、初戦を飾った。W杯アジア最終予選の初戦は、過去2大会連続で黒星を喫していた苦手な試合。“鬼門”を突破し、8大会連続の本戦出場へ好スタートを切った。

 過去2回の最終予選は黒星スタートだっただけに、試合後、森保監督は「選手たちが過去の苦い経験を生かして、良い準備してくれた。得点も奪えましたし、3バックの中で新たなチャレンジをすることができた。まだ1試合終わっただけ。まったく何も終わってない。1試合1試合掴み取る気持ちで臨みたい」と、語った。

 前半12分にMF久保建英の左コーナーキックから、MF遠藤航が頭で合わせて早々に先制点。DF町田が相手をブロックし、遠藤をフリーにする連携が光った。

 流れをつかんだ日本は、その後も積極的に攻撃をしかけ、相手を敵陣に押し込んだまま優位に試合を展開。腰の負傷で7カ月ぶりの代表復帰となったMF三笘薫は、鋭い縦の突破から何度もチャンスを演出すると、前半アディショナルタイムにはMF堂安律のクロスに反応して豪快なヘディングシュートを決めた。国際Aマッチ1年3カ月ぶりの得点となった。

 後半からはMF南野拓実が躍動した。一度三笘にボールを預けてからドリブル突破すると、1人をかわしてシュート。さらにその7分後には、ゴール正面の密集地帯を細かいボールタッチで抜け出し、右足を振り抜いて、試合を決定づける貴重な4点目を上げた。

 後半19分には、性加害疑惑の影響で代表を外れていたMF伊東純也が途中出場。パスを受けると、相手守備の隙間をぬうように放ったシュートが、転がりながらゴールネットを揺らした。集まった52398人のサポーターはこの日一番の大歓声。伊東は代表復帰をかみしめるように静かに両手を広げて喜びを表現すると、チームメートもかけよった。

 また42分には、伊東のロングボールにMF前田大然が反応。俊足を飛ばし、6点目を決めた。終了間際のは久保建英がダメ押し弾をたたき込んだ。

 11日は初戦で豪州を下したバーレーンと敵地で対戦する。

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