広島はルヴァン杯8強敗退 リーグ3冠の夢ついえる 勝利目前痛恨オウンGで涙 新スタもスキッベ監督ピッチに注文「早急に整える必要ある」

 「ルヴァン杯・準々決勝、広島1(PK1-3)2名古屋」(8日、エディオンピースウイング広島)

 ホーム&アウェー方式のプライムラウンド準々決勝・第2戦が行われ、広島が2戦合計2-2でPK戦の末に敗れた。史上3クラブ目のJリーグ3冠の夢はついえた。

 敵地での第1戦を1-0で勝利した広島。有利な状況で第2戦に入ったが、前半9分に元広島・パトリックにゴールを決められた。後半は再三の好機を生かすことができず、2戦合計1-1で前後半が終了。延長戦に突入した。

 延長前半12分には東が直接フリーキックでゴールネットを揺らし、2戦合計2-1としたが、延長後半7分にオウンゴールを許して再び同点に。投入されたばかりの20歳・越道のファーストプレーが痛恨の失点となった。

 試合はPK戦にまでもつれ込み、広島は1、2本目のパシエンシア、満田が連続失敗。最後は松本泰も失敗し、敗退が決まった。現在リーグで首位に位置づけており、天皇杯も8強まで残っているが、ルヴァン杯で敗れたことで、リーグ3冠への夢は散った。

 試合後にスキッベ監督はオウンゴールの越道について、「もちろん彼と話をしましたし、晴れの日があれば雨の日もある。アンラッキーな結果になっただけで、前を向いてやらないといけない」とコメント。一方でピッチコンディションにも言及し、「早急に新しい芝を整える必要があると思います」と話した。今年開業のEピースだが、この日はピッチ上の芝が剥がれているところが目立った。

 さらに3日後の11日には天皇杯準々決勝・G大阪戦が控えている。中2日というスケジュールに指揮官は「本音を言うと、天皇杯の日程はずらしてほしいと思います。なぜこのタイトなスケジュールの中で、ここに入れてきたのか理解できない」と不満を漏らした。

 試合については、「本当にどっちのチームに転がってもおかしくないような力を出し切った試合だった。最後はPKでこういう結果になったのは非常に残念ではありますけど、サッカーなので」と振り返った。

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