日本代表 上田綺世が2得点!敵地の洗礼はね返し5-0快勝 レーザー光線の妨害も冷静にPK沈めて先制点

 前半、PKの際に顔にレーザー光線のようなもので妨害を受ける上田(共同)
 後半、チーム2点目のゴールを決める上田(中央)(共同)
 前半、先制PKを決める上田(共同)
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 「W杯アジア最終予選、日本代表5-0バーレーン代表」(10日、リファー)

 C組第2戦が行われ、8大会連続出場を目指す世界ランキング18位の日本は、同80位のバーレーンに5-0で快勝した。2連勝の勝ち点6で同組首位。前半にPKで先制ゴールを決めたFW上田綺世(あやせ、26)=フェイエノールト=が後半早々に加点。MF守田英正(29)=スポルティング=も2得点し、MF小川航基(27)=NEC=も決めた。次戦は10月10日に敵地でサウジアラビアと対戦する。最終予選は18チームが3組に分かれ、各組2位までが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。

 研ぎ澄まされた集中力が、アウェーの洗礼をはね返した。前半37分に得たPKのチャンス。ボールをセットした上田の顔が、客席からのレーザー光線を当てられて緑色の光で照らされる。だが、そんな妨害を意に介することなく、鋭く振り抜かれた右足から放たれたシュートは豪快にゴールへと突き刺さった。

 「集中して自分の中に入れたので、そこまで気にならなかった」と上田。エースの貫禄をまといつつある背番号「9」の言葉が頼もしく響く。この先制点を皮切りに、流れは日本に傾いた。

 決して簡単な試合ではなかった。キックオフの午後7時を過ぎても気温は35度を超える暑さ、そしてオーストラリアから金星を挙げたバーレーンの勢いもあり、前半は攻めあぐねる展開に。それでも日本は自分たちのサッカーを貫き通す。

 「僕らが相手に対して主体的にやりたい戦術を積極的に出していく。仮にうまくいかなくても、ゲームのリズムとかを作れると思う」。戦前からの上田の言葉通り、堅い守備からボールを支配して相手ゴールへ迫る日本の圧力が、徐々に試合の流れを変えていった。

 後半2分に右からのMF伊東の折り返しを受けて右足で追加点を生み出すと、同16分にはポストプレーからMF守田のゴールを演出。終わってみれば日本は計5得点を奪っての圧勝となった。

 試合前に場内で流れた国歌がブーイングでかき消された敵地での戦い。上田は「結果的に大差での勝利だったが、前半の入りや環境も含めて難しいゲームだった」と振り返る。5日の中国戦は無得点に終わるも「そういう試合もあるし、継続で」と自らのプレーを全うすることに集中したエースの姿は、日本の強さの象徴となった。

 ◆上田綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日、茨城県水戸市出身。鹿島学園高から法大に進学した。3年時だった2019年の南米選手権で、大学生としては約10年ぶりとなるA代表入りを果たした。6月のチリ戦で代表デビュー。鹿島入りし、22年7月にセルクル・ブリュージュ(ベルギー)に完全移籍。23年8月にフェイエノールト(オランダ)に完全移籍した。東京五輪代表。182センチ、76キロ。

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