町田・黒田監督、審判委員会の“PK水かけ騒動”に対する言及に「議論していただきありがたい」藤尾の行動は理解&成長に期待

 J1町田の黒田剛監督(54)が12日、町田市内での練習後に取材に応じ、前日に日本サッカー協会(JFA)の審判委員会がFW藤尾の“PK水かけ騒動”に対する見解を示した件について「審判でそういうことをテーブルの上に乗せて議論していただいたことは、ありがたい。すごく素直にうれしいというか、感謝してます」と言及した。

 “騒動”はJ1第27節町田-磐田戦の後半13分に起きたもの。PKを獲得した藤尾がボトルの水をボールにかけると、高崎航地主審が歩み寄りボールの交換を促し、取り換えた。藤尾は両手を広げ「なぜ?」のポーズを見せるも、その後のPKを決めた。試合後、藤尾は「ルール的な問題はないと言われた」と明かし、交換に至った理由については「分からない」と話していた。

 審判委員会は11日、レフェリーブリーフィングを開催し同件に関して、佐藤隆治審判マネジャーJリーグ担当総括が約25分間にわたって説明した。その中で17条からなる競技規則には、ボールへの水かけに関する是非について明記されていないとしつつ「いろんな状況が起こる中でいかに臨機応変に競技規則を適用していくか。それに加えて競技規則の精神を基にレフェリーがジャッジをしていくもの」と、フェアプレーや安全性を加味すると強調。高崎主審の対応については「間違っていないと思う」と見解を示していた。

 前提として水をかけているのは、黒田監督の指示ではない。FWエリキ、MF下田らがPKのキッカーを務めているときはそのまま蹴っている。3月の鳥栖戦でPKを外した藤尾は自身の“ルーティン”として、5月の東京V戦からPKで水をかけ始めた。その後のPKは全て成功している。黒田監督は「1回成功すれば、もう1回やりたいっていう気持ちになるのが、それが絶対負けたくない、決めたいっていうプロとして、サッカー選手としての気持ちの表れだと思う」と藤尾の行動に理解を示しつつ、「そういった今話題となってることを議論してくれたことをわれわれは意気に感じて、藤尾も1つ成長するために、水をかけなくても成功するだけのスキルというか、キックを身につけていく必要性もあると思う」と話した。

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