J1町田・黒田監督 日本代表帰りで「借りてきた猫状態」のDF望月ヘンリー海輝に“お説教”「参加しただけで終わってほしくない」
J1町田の黒田剛監督(54)が12日、町田市内での練習後に取材に応じた。日本代表の活動を終え、この日チームに合流したDF望月ヘンリー海輝(22)について「代表に選出されて帯同していく中、借りてきた猫状態であることが一番恥ずかしい。やっぱり何かしら成長してほしい」と奮起をうながした。
サプライズ招集としてW杯アジア最終予選メンバーに招集された望月だったが、中国戦、バーレーン戦ともメンバー外で出番はなかった。そしてこの日、DF中山雄太、GK谷晃生とともにチームに合流。指揮官はともに出場ゼロに終わった中山や谷が悔しさを胸にトレーニングに励む中、望月からそういったものが見られないと感じ、“お説教”したという。
「ヘンリーも22歳とかっていう若さではあるけども、やっぱり参加しましたで終わることではなく何かを盗み、経験値または世界っていうものを感じ取った中で、ピッチに帰ってきた時に、その違い、戦ってる姿とかっていうものは大いにみんなに見せなきゃならない、見せる責任がある。それは年齢とかの話ではなくて、代表なんか行きたくたっていけない人たちがほとんどなわけで、選ばれたからには、その責任を感じて帰ってきてほしい」
「そういう意味では、以前と変わらないような状態が少し見えたので。帰ってきたばかりだからこそ、お灸を据える必要もある。そのままじゃダメだっていうことを厳しく言う人がいなければ、俺が言うしかないので。それは、彼の成長のためにこのまま代表扱いされて悠々自適にチームに戻ってくる姿勢は一番われわれにとってウイークになってくる」
望月は“お説教”の内容について「全部要約すると頑張れよってかんじですね」と話すにとどめたが、しっかりと受けているようだった。代表活動中には、森保監督から「期待している。自分の良さとか、そういうものを練習から遠慮せずに発揮してほしい」と言われたといい、「よりもっと思い切って自分の良さを出しつつ、足りないところを補っていければ」とクラブに戻ってからさらなる成長を誓った。