広島が首位陥落 痛恨ドロー連勝7でストップ 前半勝ち越すも終盤に追いつかれる MF川辺「成長しないといけない」

 鹿島と引き分けた広島イレブン
 鹿島-広島 前半、ヘディングでゴールを決める広島・パシエンシア(上)=カシマ
 広島・スキッベ監督
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 「明治安田J1、鹿島2-2広島」(14日、カシマスタジアム)

 首位広島は鹿島に2-2で引き分け、勝ち点を56で2位に後退した。先制を許したが、前半19分に新加入FWゴンサロ・パシエンシア(30)が来日初ゴールとなる同点弾、同36分にMF松本泰志(26)の勝ち越し弾で一時逆転した。しかし、後半37分に追いつかれ、痛恨のドローとなった。2位町田はFW藤本一輝(26)の先制点などで3-0で福岡を撃破。3戦ぶり白星で勝ち点を58に伸ばし、再び首位に浮上した。浦和はG大阪を1-0で下し、復帰したマチェイ・スコルジャ監督(52)の初陣を飾った。

 超過密日程の中、勢いには陰りが見えた。広島がリードを守り切れず試合終盤に同点とされて引き分け。リーグ戦での連勝は7で止まり首位陥落となるも、スキッベ監督は「自分たちのパフォーマンスに関しては満足している。このチームを誇りに思っている」と選手たちをたたえていた。

 前半は期待のストライカーが流れを作る。1点を奪われた直後の前半19分。新加入で初スタメン出場の元ポルトガル代表FWパシエンシアが、右からのCKに頭で合わせて来日初得点を挙げる。

 さらに同36分には左サイドからエリア内へ進入したMF川辺のパスをMF松本泰が右足で流し込み勝ち越し。だが、後半37分に途中出場の鹿島の17歳FW徳田に公式戦初ゴールとなる同点弾を食らい、優勝戦線へ生き残りを懸ける鹿島の意地の前に勝ち点1に終わった。

 連戦中の広島は8日のルヴァン杯・名古屋戦、11日の天皇杯・G大阪戦と中2日の試合が続いた。ルヴァン杯、天皇杯ともに敗退となっただけにリーグ戦での立て直しを図ったが、厳しい現実が立ちはだかった形だ。

 「2-1で勝っていたのは事実。それを勝ちきれなければ優勝は難しい」とMF川辺。今後もACL2などで連戦は続く中で「そういう部分(連戦の疲労)もあるが、僕らはまだまだ成長しないといけない部分もある」と話す。苦難の先にある光を手にするため、次の勝利へチームを進めて行く。

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