今季3本目の直接FK弾の東京V・山田楓喜「ファウルをもらった瞬間入ったなと」指揮官も「さすが」と絶賛
「明治安田J1、東京V2-0鳥栖」(22日、味の素スタジアム)
東京VはMF山田楓喜(23)の今季3本目となる直接FK弾などで鳥栖を破り、今季初の4連勝を飾った。先制ゴールについて、山田は「自分が思ったところに、そんな威力もなく蹴り込むだけだった。ファウルをもらった瞬間入ったなと思いました」と振り返った。
鮮やかな先制弾が生まれたのは前半19分だ。FW木村がペナルティーエリア前の中央で倒され、絶好の位置でFKを獲得。キッカーの山田が左足で狙い澄ました一撃は、壁を越えゴール右上に吸い込まれた。「壁を越えたらボールも隠してるし、キーパーも反応できないと思うので、とりあえず壁を越えたら入るなっていう印象でした。自分が左足を信じて蹴り込むだけでした」と山田。直接FK弾が今季3本目となったことについては「チャンスが多くあったので、それぐらい決めて当然かなと思います」と話した。
開幕戦の横浜M戦で直接FKを決め強烈なインパクトを残した山田。3月16日の新潟戦で今季2本目も決め、いつしか直接FKが代名詞となった。ただ、ここ数試合は壁にぶつかるなど決めきれない場面が続いていた。それでも山田は「全部決めるのはメッシでも無理やと思う」とキッパリ。自分を信じ黙々と練習に打ち込んだ。その姿を見てきたという主将のMF森田も「チームメートとして信頼してる部分もあったので、ほんとに今日決めてくれて、彼の得点が勝ちにつながったのですごく頼もしい」と信頼を口にした。
城福監督は、まずFKを獲得するまでの過程を評価した上で、山田に言及。「山田は最近実は壁に当てたりとか、少し思い通りのキックができてなかった。なので、力まなければいいなと思っていた」と当時の心境を明かした。結果はお見事、芸術的なFK弾となり「あそこで、壁に当てずあのコースにふわっとしたボールを蹴られるのはさすがだなと思いました」と絶賛した。