J1首位・広島 2位・町田との天王山前に最終調整 スキッベ監督「ロングスローばかりに恐怖覚える必要ない」主将・佐々木「大一番ですよ!」

 町田戦の前日練習で鋭い視線を選手へ送るスキッベ監督(撮影・畠山賢大)
 町田戦に向けて前日練習を行う広島イレブン(撮影・畠山賢大)
 2位・町田との天王山に向けて練習する広島・佐々木(左)=撮影・畠山賢大
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 J1で首位に位置づける広島が27日、本拠地で28日に行われる2位・町田との天王山の一戦に向けて前日練習を行った。ミヒャエル・スキッベ監督は「いい準備ができて、町田戦がすごく楽しみ」と充実感を漂わせ、堅首への自信をのぞかせた。

 冒頭の約15分間のみ公開された練習で選手たちはリラックスした表情を見せながら最終調整を行った。前節の22日・横浜FM戦は大量得点の6-2で勝利。リーグ戦は9戦負けなしという状況でチームの雰囲気も明るい中、スキッベ監督は鋭い視線で練習を見つめた。

 町田とは4月の対戦で2-1で勝利している。スキッベ監督はロングスローを駆使して、ゴール前に迫ってくる相手に対して、「そればかりに恐怖を覚える必要はないと思います」と強調。その上で「リーグの中でも(町田が)いいチームだと言うことは誰しも知ってる。そういう相手に対して自分たちのサッカーをどれだけ貫き通せるかが重要になってくる」と話した。

 ゴールマウスを守る守護神の大迫は町田について、「イレギュラーな事故を起こして点を取ってくるスタイルのチーム」と分析し、「全員が集中して、他の人をカバーできるくらいの集中力が必要になってくる」と力を込めた。

 天王山の一戦で、街も盛り上がっている。主将の佐々木は「それは大一番ですよ!」と笑顔を見せ、「皆さんに大いに盛り上げていただいて。ただ僕らは戦って実際に結果を出す立場なんで。ワイワイしてる時間はないので(笑)。勝って盛り上がる、そこに限ると思います。しっかりと結果を、気負いすぎず、自分たちの戦いを、そして自信を持って、そこにターゲットを絞っていきたいなという感じです」と腕をぶした。

 現在、首位・広島と2位・町田は勝ち点差なしであるものの、得失点差で前節に広島が首位を奪取。広島は新スタジアムで地元の声援を背に、リーグ制覇への機運を加速させていく。

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