広島 2発で町田との首位攻防戦快勝 パシエンシア先制ゴール「絶対に勝たないといけない試合だった」

 天王山の一戦で快勝し、勝利を分かち合う広島イレブン(撮影・畠山賢大)
 前半、先制ゴールを決める広島・パシエンシア(中央)
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 「明治安田J1、広島2-0町田」(28日、エディオンピースウイング広島)

 広島が町田との首位攻防戦を2-0で制した。FWパシエンシア(30)とFW加藤陸次樹(27)が得点し、10戦負けなしで勝ち点を62に伸ばしてトップを守った。町田は同59で3位に後退した。神戸はFW武藤嘉紀(32)の決勝ゴールで浦和を1-0で退けて5連勝とし、勝ち点61で2位に浮上した。鹿島は2-3で湘南に逆転で敗れ、6戦勝ちなし。G大阪は東京Vと1-1で引き分けた。

 満員に膨れ上がった本拠地の後押しを背に、広島がキックオフと同時に攻めた。勝ち点で並んでいた2位・町田との大一番の試合で、前半23分までに2ゴールを決めての完封勝利。9年ぶりのリーグ制覇へ大きく前進する勝利にスキッベ監督は「前半開始直後から勇敢に裏を取りにいって、前に速いサッカーができた。今日は自分たちが勝ちに値する試合だった」と満足感をにじませた。

 得点総数リーグ1位の広島と失点総数リーグ最少の町田による“矛盾対決”。高い牙城を崩すべく、広島は試合の入りからハイプレスを仕掛けると、前半3分に右サイドの中野からのクロスを8月に加入したばかりの新助っ人・パシエンシアが右足で合わせて先制点を奪った。

 ポルトガル代表時代にはC・ロナウドともプレーしたワールドクラスのストライカー。勝負どころでの一撃に「この試合は絶対に勝たないといけない試合だった。自分のゴールで貢献できてうれしい」と胸を張った。

 同23分には、またも右サイドの中野がクロスを入れ込み、加藤が左足ですらしてゴールネットを揺らした。その後はリードを守り切り、リーグ戦は10戦負けなしとなり、本拠地では6連勝。今季開業の新スタジアムでの天王山に中野は「鳥肌が立った」。加藤も「決勝戦みたいな雰囲気だった」と笑顔を見せた。首位攻防戦で圧倒的な力の差を見せつけた広島。最高の環境で勢いを加速させ、ノンストップで栄冠をつかみに行く。

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