日本サッカー協会（ＪＦＡ）は２９日、都内で日本サッカー殿堂掲額式を開き、式典に出席した今年の受賞者である元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏（７１）が、殿堂入りの喜びを語った。

　「今日、この場に来ることができて大変光栄に思っている。素晴らしい状態で出迎えてもらい、非常に感動している」とあいさつ。日本代表監督として過ごした４年間を「私の人生で最良の４年間といっても差し支えない。スポーツの仕事で来たが、非常にみなさんに評価していただいたことを感謝している」と振り返っていた。

　ザッケローニ氏はイタリア・セリエＡのＡＣミランやインテルの監督を歴任し、２０１０年８月に日本代表監督に就任。翌１１年のアジア杯カタール大会では日本を優勝に導いた。世界最速で出場権を獲得した１４年のＷ杯ブラジル大会では１次リーグを１分２敗で決勝トーナメント進出はならず。１４年６月に代表監督を退任した。

　日本代表監督退任後も、１６年には中国リーグ・北京国安で、１７年からはアラブ首長国連邦の代表監督を務めた。昨年２月には自宅で転倒した際に頭部を打って緊急搬送させる事態もあったが、この日は元気な姿を見せていた。