神戸-中国・山東で両軍一触即発のもみ合いに パトリッキへのファウルから発展
「ACLE・1次リーグ、神戸2-1山東」(2日、ノエビアスタジアム神戸)
FW宮代とDF酒井の2得点で山東(中国)を下し、ACLE初勝利を挙げた。しかし試合終了間際の追加タイムに、ファウルを機に両軍がもみあいになり、試合再開後も山東側が抗議する中、試合終了という後味の悪い展開となった。
山東のファウルから両軍入り乱れる一触即発の気配になった。ドリブルで上がる神戸FWパトリッキが山東の選手に倒されると、両チームが選手、スタッフを交えてグラウンド端でもみ合う事態に発展。審判が長いホイッスルで制止したが収まらず、VARで退場の審査となった。このプレーまでで山東は4選手にイエローカードが出る展開だった。その後も中国ベンチは怒りが治まらない様子で審判に抗議を続けた。
神戸は前半13分、DF井手口が相手選手に倒されFKのチャンスを得ると、DF扇原のFKに合わせた宮代がヘディングで先制点を挙げた。
同28分には山東FWクリザンのゴールで同点にされたが、後半5分に酒井がペナルティーエリア右からゴールを決めて勝ち越した。6月30日・リーグ戦の鹿島戦で右第4趾基節骨骨折の重傷を負った酒井は、長い治療とリハビリを経てACLE初戦の9月17日・ブリラム(タイ)戦で復帰すると、同22日のリーグ戦・新潟戦で今季初得点を挙げていた。
ACLEとなって初の戴冠を目指す神戸は、ブリラム戦で0-0のスコアレスドローに終わり、得点を奪うことができなかった。この日は幸先よく先制。山東も今年2月のACL決勝トーナメント1回戦第2戦で川崎を4-2で下し、3月の同準々決勝は横浜Mと0-1の接戦を演じた実力を発揮。がっぷり四つの戦いを演じた。