町田、今季初の連敗 黒田監督「自滅した形になってしまった」川崎に今季最多悪夢の4失点
「明治安田J1、町田1-4川崎」(5日、町田GIONスタジアム)
3位の町田はミスが目立ち、ホームで12位川崎に逆転負け。前節の広島戦に続いて今季初の連敗を喫し、暫定で勝ち点差3だった首位広島との差を縮められず、優勝が遠のく一敗となった。
試合後、黒田監督は「入りはすごく町田らしく、良い入りをしてくれた。その中で1点を取れたことがすごく良かったが、やはり失点が難しい結果の大きなきっかけになった。あとはやっぱり自滅した形になってしまった。拮抗(きっこう)した試合ではやるべき事を徹底すること、こういう形で失点しないことが絶対的に必要なこと。そういう意味ではプランが大きく崩れてしまった。ただ、下を向いてもしょうがないので、まだ(次まで)2週間ありますので、しっかり顔を上げて。まだ3位ということは間違いないので。ここから5試合、一つでも勝てるようにやってがんばっていきたい」と話した。
先制点を奪ったのは町田だった。前半13分、DF杉岡のロングフィードに抜け出したFW藤本がDFを引きつけ、後ろにいたFW中島にボールを預ける。これを中島が豪快に右足を振り抜きゴールネットを揺らした。
しかし、28分に空いた右サイドから攻めこまれDF三浦に同点ゴールを献上。悪い流れを断ち切れず、38分にはGK谷のキックミスをきっかけに最後はFW山田新にループシュートを決められ勝ち越された。
仕切り直したい後半だったが、6分にPKで追加点を許してしまう。さらに27分には谷と途中出場のDF鈴木との連携が合わず、2失点目と同様にゴール前でボールを失い、FWマルシーニョにだめ押しの4点目を決められた。4失点は今季リーグ戦最多。リーグ最少失点で堅守が売りだった守備は、直近2試合で6失点とほころびが見えている。また、先制点を奪った試合で今季初黒星となった。
開幕から快進撃を続けてきた町田だったが、直近6戦で1勝3分2敗と急失速。J1初昇格初優勝の偉業達成に陰りが見えている。