G大阪・宇佐美 終了間際に逆転の2発 10戦ぶり勝利にピッチで涙「今までで一番感極まった」
「明治安田J1、G大阪2-1札幌」(5日、パナソニックスタジアム吹田)
G大阪はFW宇佐美貴史(32)が後半追加タイムに2得点し、札幌を2-1と逆転して10試合ぶりの白星。試合終了の瞬間、殊勲の宇佐美はピッチに突っ伏して泣いた。「ここ何カ月も苦しかった。重い空気がはじける瞬間を感じ、今までで一番感極まった」。0-1から土壇場でPKを含む2得点を挙げ、逆転で10試合ぶり勝利に導いた。
チームは開始早々に先制を許した。ベンチスタートの宇佐美に出番が来たのは後半20分。同追加タイムに相手のハンドで得たPKを冷静に決め流れを変えると、同点で満足することなく次のプレーに走った。
「レフェリーにあと2分あると確認し、ワンチャンスあると信じて、絶対にもう一発決めるという強い思いをもっていた」
そして後半53分、MF山田からのパスを切り返して右足で決めた。自身2桁得点は15年以来。スタンドの大熱狂を演出した劇的勝利に、「主人公だと思います」と自画自賛のコメントで笑わせた。