町田 悪夢4失点で黒田政権初連敗 指揮官「自滅した形」 昌子主将「一つでも上にいく」

 厳しい表情の黒田
 後半、4点目を奪われがっくりの町田GK谷 【上】厳しい表情の町田・黒田監督(撮影・金田祐二)
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 「明治安田J1、町田1-4川崎」(5日、町田GIONスタジアム)

 3位の町田は先制したものの川崎に1-4で敗れ、勝ち点を59から伸ばせなかった。今季、初の2連敗で逆転負けも初めて。川崎は2連勝で勝ち点43。G大阪はFW宇佐美貴史(32)が後半追加タイムに2得点し、札幌を2-1と逆転して10試合ぶりに勝った。鹿島は新潟に4-0で大勝、7試合ぶりの白星で勝ち点53。横浜Mは柏に0-1で敗れて4連敗、浦和もC大阪に0-1で競り負けて3連敗を喫した。

 黒田政権になった昨季から初となる連敗。受け入れがたい現実に、選手らはぼうせんとピッチで立ち尽くした。前節で広島との首位攻防戦に敗れ仕切り直しを図って臨んだが、今季最多の4失点を喫する悪夢のような敗戦。黒田監督は「自滅した形になってしまった」と肩を落とした。

 試合の主導権を握ったのは町田だった。前半13分、ゴール前で40歳のFW中島が豪快に右足を振り抜いて先制ゴール。好調でFW藤尾らからスタメンをつかみ取った頼れるベテランがチームを勢いづけ、今季ここまで先制した試合で無敗だった町田の“必勝パターン”に入ったはずだった。

 だが、同28分に追いつかれると流れが大きく変わる。38分には、これまでリーグ最少失点の堅守を支えてきたGK谷のキックミスから勝ち越し点を献上。指揮官は「プランが大きく崩れた展開になった」と誤算を嘆いた。後半も悪い流れを断ち切れず立て続けに失点。チームの売りだった堅守が崩壊した。

 試合のなかった首位広島との差を縮められず、初昇格初優勝への道がかすんでいく痛恨の敗戦。それでも主将のDF昌子は「下を向いてもいいことはないので。一つでも上にいくという思いは変わらない」と闘志の火は消えていない。黒田監督も「まだ3位。残り5試合で一つでも勝利できるように頑張っていきたい」と必死に前を向いた。

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