森保J海外組が躍動 中村4戦連発、上田先制弾、三笘アシスト 11&15日W杯最終予選も頼んだ
サッカーの海外各リーグは6日、各地で行われ、W杯アジア最終予選C組のサウジアラビア戦(日本時間11日・ジッダ)とオーストラリア戦(15日、埼玉)に臨む日本代表勢が活躍した。フランス1部ではスタッド・ランスのMF中村敬斗(24)がモンペリエ戦で4試合連続となる今季4ゴール目を決め、4-2で勝った。オランダ1部ではフェイエノールトのFW上田綺世(26)がトウェンテ戦で今季2ゴール目となる先制点を決め、2-1で勝利。イングランド・プレミアリーグではブライトンのMF三笘薫(27)がトットナム戦で、1アシストを含めて2点に絡み、3-2の逆転勝利に貢献した。
間近に迫ったW杯アジア最終予選2試合へ、欧州各地で日本代表勢が弾みをつけた。まずは中村だ。前半25分、相手の中途半端なクリアを拾うと、相手をかわして中央に切れ込んで右足を振り抜いた。鮮やかなミドルシュートを突き刺し、4試合連続ゴール。後半12分には追加点をアシストした。
先発を外れた9月15日のナント戦から連続得点で、再び主力に定着し「4試合で点を取って思うが、本当に結果が全て。本当に波に乗れている感じ」と評価。絶好調で合流する日本代表へ向け「代表とクラブは別だと思っているので、これから気を引き締めていきたい」と切り替えた。
上田も負けじと結果を出した。前半28分、左クロスを頭で合わせた。2日の欧州チャンピオンズリーグのジローナ(スペイン)戦で勝ったものの、PKを失敗した。この日は役割を果たし「連戦で体が重かったり、きつい時間帯があったりするが、試合数が多い中でも勝ち続けていくことが必要」と力説。上り調子で「W杯予選で国を背負って戦うのは、一つ一つ大きな意味がある」と力を込めた。
三笘も存在感を示した。2点を追う後半3分、左足でクロスを入れると相手がクリアできず、こぼれ球を味方が蹴り込んだ。その10分後には同点ゴールにつながるパスで5試合ぶりのアシストを記録した。
逆転劇の立役者となったが「今季まだ1得点2アシストと少ない。やり続ければ(数字は)付いてくると思うので、けがしないで試合に出続けることが大事」と分析。アジアでの戦いへ「気候も変わるし、中3、4日の試合で厳しいので、しっかり準備したい」と意気込んだ。
アウェー、ホームと続く勝負の2試合。欧州での勢いを、サウジアラビアと日本へ持ち込む。
◆W杯アジア最終予選 アジアの本大会出場枠は8・5。2次予選を勝ち上がった18チームが3組に分かれ、A組はイランやカタール、B組は韓国やイラク、C組は日本やオーストラリアなど各6チームがホームアンドアウェーの総当たりで争う。各組2位までが本大会出場権を獲得する。各組3、4位によるプレーオフは計6チームが3チームずつ2組に分かれ、総当たりで各組1位がW杯に出場。2位同士の直接対決に勝ったチームは大陸間プレーオフに回る。