日本が過去3戦全敗だった“鬼門”のアウェーのサウジ戦で初勝利 森保監督は「日本代表は日々成長している」

 「W杯アジア最終予選、日本代表2-0サウジアラビア代表」(10日、ジッダ)

 日本が強さを見せつけて“鬼門”を突破した。過去アウェーでは3戦全敗。1点も奪うことができなかったサウジアラビアを相手に完勝し、このアジア最終予選は3連勝となった。

 日本は前半14分に左からのMF三笘のクロスをMF守田が頭で折り返し、最後はMF鎌田が左足で押し込んで先制。アウェーでのサウジアラビア戦で、日本の初得点を記録した鎌田は「うまく押し込めて、うまく右に左に振ることができた。良いところに入れて良かった」と話した。

 その後は相手に押し込まれる時間もあったが、前半41分にはGK鈴木が相手の強烈なシュートに好ブロックを見せるなど得点を許さず。前線からの守備も効果的に働き、次第に主導権を奪い返していった。

 そして後半36分にはMF伊東の右CKからFW小川が頭で合わせ、途中交代の2人で貴重な追加点を奪うなど選手層の厚さも見せつけた。

 前回カタール大会での最終予選も経験している鎌田は「すごく難しい試合になることは分かっていたが、前回の経験もあるので、それをうまく使うことができて無失点で勝利できたのはチームとして良かった」と振り返り、次戦15日のホーム・オーストラリア戦(埼玉スタジアム)へ「次勝つことで、W杯が自分にとってもすごく近いものになる」とした。

 最終予選は3試合連続で無失点。森保監督は「非常に厳しく難しい戦いだったが、選手たちがタフな戦いになることを覚悟して良い準備をしてくれて、粘り強く戦い抜いてくれた結果」と選手たちをたたえた。

 これまで全敗だったアウェーでのサウジアラビア戦の勝利に「日本代表は日々成長していると思う。常に選手たちが高みを目指してくれていることが、チームの勝利につながっている」としながら、次戦へ「今日勝ったことはみんなで喜びたいが、次の戦いへ勝利の保証にはならない。また最善の準備をしていきたい」と気を引き締めた。

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