森保ジャパン盤石3連勝 鬼門突破!因縁の地で成熟の2-0 鎌田先制V弾「日本サッカーにとってすごく大きい」

 日本-サウジアラビア 後半、チーム2点目のゴールを決め、大喜びの小川(19)=ジッダ(共同)
 日本-サウジアラビア 前半、先制ゴールを決める鎌田(右)=ジッダ(共同)
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 「W杯アジア最終予選、日本代表2-0サウジアラビア代表」(10日、ジッダ)

 米国とカナダ、メキシコで共催される2026年W杯北中米3カ国大会のC組第3戦が行われ、日本はサウジアラビアに2-0で快勝して3戦全勝の勝ち点9で首位を守った。最終予選初戦から日本が3連勝するのは初。8大会連続の出場を狙う日本は前半にMF鎌田大地(28)=クリスタルパレス=が先制し、後半に右CKからFW小川航基(27)=NECナイメヘン=が頭で決めた。日本は15日に埼玉スタジアムでオーストラリアと対戦する。最終予選はA-C組の各組2位までが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。

 過去3戦で1点も奪えずに全敗だった因縁の地で、成熟したチームの進化を見せつけた。最初のヤマ場と目された一戦で完勝といえる内容。鬼門突破に森保監督は「選手たちがタフな戦いになることを覚悟し、よい準備をして粘り強く戦い抜いてくれた結果」と胸を張った。

 新たな歴史が生まれたのは、0-0の前半14分だ。両ウイングバックが左右の配球で揺さぶり、ゴール内に侵入したMF守田が頭で折り返すと、鎌田が左足で合わせた。相手の守備を完全に崩し、ジッダで初の得点。鎌田は「日本サッカーにとってすごく大きなこと」と価値あるゴールを喜んだ。

 難しい敵地での試合は、押し込まれる時間が少なくなかった。それでも前半27分ごろにゴール前での連続シュートをMF遠藤、守田ら4人がかりのブロックで防いだ場面に象徴されるように、チーム全体での守備意識が高く、3戦連続無失点。献身的な守備でチームを支えた守田は「しっかりゼロで抑えて複数得点をして勝てたというのは大きな自信につながる」と話した。

 アジア・サッカー連盟の公式サイトによると、日本はシュートやパス、ボール保持率などで相手を下回る数値が多かった。アジア最終予選は第2戦まで12得点と、攻撃で圧倒し派手な部分が目立っていたが、劣勢の中でも少ないチャンスを生かして勝利できたことは確かな手応えとなったはずだ。

 だが、決して慢心はしない。「次の勝利の保証にはならない。最善の準備をしていきたい」と次戦のオーストラリア戦へ引き締めた森保監督。鎌田は「次勝つことでW杯もすごい近いものになる」と意気込んだ。同組2位をたたき、4連勝の独走態勢で8大会連続のW杯出場をたぐり寄せる。

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