日本代表MF藤田、五輪代表主将からのA代表招集も「正直、遅いなと。自分の思い描いている通りにはいっていない」と焦燥感も
サッカー日本代表が12日、千葉市内で2026年W杯アジア最終予選のオーストラリア戦(15日・埼玉スタジアム)へ向けた国内での練習を開始。パリ五輪で主将を務めたMF藤田譲瑠チマ(22)は、初のW杯予選でのA代表招集にも焦燥感を示していた。
今夏のパリ五輪に出場したU-23日本代表では主将を務め、チームをけん引。そして今回の最終予選に、22年のE-1選手権以来となる代表復帰を果たした。順調に見える道のりだが、藤田は「正直、遅いなと思う部分が多い。焦ってはいますけど、しっかり今自分にできることを着目しながらやれたら」と正直な心境を語った。
U-23代表を率いた大岩剛監督からも、A代表を経由してのパリ五輪出場を目指すことを言われてきたが「剛さんが言っていたA代表を経由して五輪ってところで言えば、自分はできなかったし、早く五大リーグでプレーしたいっていう気持ちもある。まだまだ自分の思い描いている通りにいっていない」という。
それでも首脳陣を始め、自らへの期待感を感じているという藤田。期待してくれていると思います。「ここに参加してからも何回か(名波コーチと)話をさせてもらったが、まずはここにしっかりとしがみつけと言ってもらった。しっかりしがみつきつつ、自分の良さを出していけたらいい」とまずは代表定着を目指す考えだ。
ボランチの位置はA代表では主将のMF遠藤、MF守田を筆頭にレベルの高い争いになる。「本当にレベルが高い2人だし、でも自分も早くそこで戦わないといけないっていう思いが強い。超えないといけない壁ではあるが、しっかりと足元を見ながら頑張りたい」と、一歩ずつ代表定着への高い壁を上っていく。